徳岡、レギュラーコーヒー、市価の4~5分の1で発売
輸入洋酒などの専業問屋㈱徳岡(本社‐大阪市中央区、06・251・4660)は4月から大手コーヒーメーカーに対抗して市価の四~五分の一のレギュラーコーヒーを売り出すと発表した。
現在、コーヒーメーカーのレギュラーコーヒーは標準小売価格二〇〇㌘当たり七〇〇~八〇〇円前後。今回新発売される「珈琲自慢」は二〇〇㌘二九〇円と五割以下の価格設定となっている。
この件について同社徳岡社長は「原料生豆を世界各地から直接あるいは商社を通じて買い付け、自家■煎により流通コストを下げることに成功した」と珈琲版の並行輸入を強調した。
品質については生豆の高級品種アラビカ種だけを使い、産地、品質等級はハイグレードのものに限定する、と述べている。主な産地はコスタリカ(等級SHB、配合比率三五%)、コロンビア(EXCELSO 三〇%)、グアテマラ(SHB、一五%)、サントス(NO2)一〇%、シダモ(G4、一〇%)などで市販用レギュラーコーヒー目隠しテストでも折り紙付き。
容量についてはグラインドが一〇〇㌘、ローストは五〇〇㌘に限定している。というのも品質保持期間を最長一ヵ月にしており、消費期間が一ヵ月を過ぎる容量はパック詰めにしない。
同社はアルコール飲料の専門問屋でコーヒーを扱うのは今回が初めて。日頃からなぜコーヒーがこれだけ高いのかという疑問を抱いていた。(徳岡社長)ドイツ、アメリカなど世界各国の相場に比べて一〇倍というのはどうみてもおかしい。そこでコーヒー価格を大幅に下げれないかと今回の発売となった。すでに、買い付け先も見つかり一部は同社の直営店でテスト販売をしているという。
パッケージにはアラビカ種、等級、配合比率をプリントし、消費者に理解しやすいよう工夫している。
また、グリーンビンズも小売する。生豆五〇〇㌘、一㎏の二種類で、自宅もしくは喫茶店で自家■煎できる小型ロースト器も合わせ販売する。
価格はブルーマウンテン六九〇〇円、ハイマウンテン五四〇〇円、キリマンジャロ六八〇円、モカ(シダモG4)六二〇円(いずれも一㎏)