長崎屋、9月下旬から新PB食品など214品目発売

菓子 小売 1995.09.01 7919号 4面

(株)長崎屋(東京都中央区、03・3666・5055)は、9月下旬から「食品」を初めて加えた衣・食・住フルラインの統一オリジナルブランド「デイリーインパクト」商品を全店で新発売する。同社の体質改善を目的に行うもので、粗利益率は上期は前年比〇・二%減とマイナスを見込むものの、通期では「デイリーインパクト」の投入で〇・一~〇・二%増に改善できる見通しだ。価格革命や価格破壊の時代に単なる安売り品ではなく「自社独自開発の値頃感のある高品質・高素材なものを提供する」(井上民雄社長)とし、「購買頻度の高い商品を市価の二~三割安の買い求めやすい価格で提供すること」が基本方針。取扱い商品は食料品、衣料品、住生活品の合計二一四品目で、下期三五億円を見込む。

今回発売の「デイリーインパクト」は、衣・食・住における高頻度商品の強化・充実を図るもので、三〇~四〇代のヤングミセス、ヤングミドルをターゲットに商品開発を行い、食料品(フーズ)二八品目、衣料品(ソフト)八四品目、住生活品(ハード)一〇二品目の合計二一四品目を取り扱う。

同ブランドと他のPB商品が競合する形をとるが、Vマーク商品(八社会開発商品)については、NB商品同様お互いメリットがあれば継続していく考えだ。

食料品の内訳は、主力の加工食品が一五品目、日配品一三品目。同商品の顧客マインドは「毎日使うデイリー商品は少しでも安く」と捉え、MD上のポイントを「今欲しいもの、必要なものをどこよりも安く」として(1)価格性重視(2)実用性を挙げている。

平成7年度下期売上げ計画は食料品三億円、衣料品二二億円、住生活品一〇億円の合計三五億円を見込む。平成8年度通期では、食料品一二億円(前年比四〇〇%増)、衣料品四三億円(同九五・五%増)、住生活品二五億円(同二五〇%増)で合計八〇億円(同二二八・六%増)を計画している。これは同社主力の「サンバード商品」の8年度売上げ目標(二八〇億円)の約三割に相当する。来期は、食料品のアイテムを三七品目増やし六五品目にする。

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