丸成商事、羅漢果シリーズ発売 中国産果実ブームの兆し

乳製品 1996.11.18 8126号 6面

中国産食品の輸入・販売で知られる丸成商事(株)(東京都練馬区、03・3994・5111、洪維成社長)はブームの兆しがある中国産の果実「羅漢果」シリーズを新発売した。

一九九二年に輸入を開始、年々その魅力を訴求していたが、ここに来て広く普及の兆しが見えることから、「羅漢果」を多彩なシリーズとしてスーパーやデパート、量販店などに販売を始めたもの。

砂糖の四〇〇倍甘く、超低カロリーの「羅漢果」はウリ科のつる性の多年草で、中国の最南端に位置する広西省の山岳地帯のごく限られた地域でのみ栽培されている。甘みの成分はテルペングコシド配糖体という物質で、腸から吸収されずに排泄されてしまう性質をもっているので、体内に蓄積されることがないと言われている。また最近の中国医学界の発表によると、糖尿病を改善し、老化防止やストレス解消に効果があるといわれ、日常の健康飲料にも適しているともいわれている。

同社では九二年に輸入を開始、九三~九四年は各二〇万個程度に終わったが、九五年には一気に一二〇万個にまで拡大、さらに九六年に二〇〇万個の大台に乗せた。

普及の仕掛人でもある同社洪維成社長は「日本にない珍果だけに今後の普及をさらに期待している」と語っている。シリーズの商品概要は次の通り。

(1)「羅漢果」(袋入り)二L玉×一〇袋/ケース、小売価格=三八〇円(一袋)。乾燥させた果実を殻ごと砕き、殻も種もいっしょに煎じて飲む。煎液を取ったあとのカスを風呂の中に入れると子供のアトピー性皮膚炎が軽快したともいわれている。

(2)「羅漢果」(エンビケース入り)二L玉×二四袋/ケース、小売価格=五〇〇円(一エンビケース)

(3)「羅漢果」(エンビケース入り)三L玉×二〇袋/ケース、小売価格=六〇〇円(一エンビケース)(写真(右)上)

(4)「羅漢果濃縮液」六〇〇ミリリットル×一二本/C、小売価格=五〇〇円(一本)(写真(左))砂糖のかわりに料理に使うと低カロリーで味もなかなかよく、豚の角煮やパンなどに使われている。

(5)「羅漢果テイパック」二g×三〇パック×八〇個/ケース、小売価格=五〇〇円(一箱)(写真(右)下)。牛乳と混ぜて飲んでもよく乳製品との相性もよい。

(6)「羅漢果冲剤」一二g×一二個/ケース、小売価格=五〇〇円(一箱)。固形の羅漢果にお湯を注ぐだけでおいしく飲める。

洪勝信専務の話 「羅漢果」のシリーズをここまで提供できるのは当社だけだと思う。今後日常生活の中で新習慣として利用いただければ幸いです。

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