サンエイ海苔、服部先生監修ユニークな焼海苔「はっとり青飛」登場
TV番組「料理の鉄人」の解説者でおなじみの服部栄養専門学校校長・服部幸應氏監修の焼海苔が登場した。サンエイ海苔(福島県相馬市、0244・36・2724)が12月から発売する「はっとり青飛(あおとび)」がそれ。インパクトの強いパッケージデザイン、香りの優れた品種「青飛び」を原料に用い、強いオリジナル性を打ち出した。服部氏が監修した商品は海苔業界はもちろん、食品業界でも初めてという。
「青飛び」とは通常品種であるスサビ海苔に青海苔が混ざったもので、秋芽生産の限られた時期にしか収穫できない。豊かな磯の香りと独特の甘味で「通好み」の海苔として知られ、ご飯のおかずや餅に巻いて食べるのに良く合う。
「はっとり青飛」はこの青飛びを独自の製法で商品化。自然の風味を損なわないように、冷凍保管で熟成。新海苔と同じ状態で出庫と同時に焼き上げる。焼き加工も高温で行うと青海苔の苦みが強くなるため、低温で時間をかけて焼き上げた。
パッケージデザインに服部氏の顔写真を使うなど、消費者に従来の焼海苔とは異なるイメージを訴求。売場で目立つデザインということもあり「テスト販売中は計画の二~三倍の売れ行きを示した」(同社・立谷部長)と手応えを得ている。
発売地区は全国。量販店をメーンターゲットにおき、価格面の販売でなく定番コーナーでの展開を重視する。小売価格は五〇〇円(全形一〇枚分)。
焼海苔は一般に加工度が低いため差別化が難しく、売場は同じような商品で固められている。サンエイ海苔は「斬新なコンセプトの導入で、売場の活性化にも役立ちたい」(同)と抱負を述べる。