三菱商事が茶系飲料に参入、緑茶PET500mlを発売
三菱商事(株)(東京都千代田区、03・3210・6792)は今春から、茶系飲料の販売に新規参入する。22日から「牧の香り・緑茶ウォーター五〇〇ミリリットルPET」(写真)を全国発売、初年度五〇万ケースの販売量を目指す。同社はこれまで、ボルヴィック、アップルタイザーなどの輸入飲料を中心に飲料市場で拡販を図ってきたが、茶系飲料の今後の伸長を見込み、初の国産品の開発・販売に踏み切った。
「牧の香り・緑茶ウォーター」は、静岡牧の原茶園で栽培された高級深むし茶を使用した本格志向の緑茶飲料。香り高く、お茶の渋みを抑えてすっきりとした味に仕上げた。独自の製造法(特許出願中)により、緑茶のクリアな色を実現している。希望小売価格は一三〇円で、CVSを中心に拡販していく。
今回の茶系飲料参入は後発だが、「最近、商品名に“ウオーター”の付く飲料の人気が高まっているので、名前にウオーターを付け、さらに深むし茶を使用することで差別化を図った」(三菱商事食品流通第一部)。今後、二リットルPETの生産を早期に開始し、百貨店、SMなどにも販売していく考え。
三菱商事は一九九二年、ナチュラルミネラルウオーター「ボルヴィック」の販売を皮切りに飲料市場に参入。その後、アップルタイザー、オレンジーナ、フレーバーウォーターなど輸入飲料の拡販に努め、九七年の総売上高は一〇〇億円に上っている。