キリンビール（株）（東京都中央区、０３・５５４０・３４９９）は８月７日から、「麒麟淡麗〈生〉」樽詰め生ビール（一五リットル）のテスト販売を行う。実施地域は鹿児島、宮崎、沖縄の三県。これは料飲店などの要望を受けて試験的に実施するもので、業務用市場での「発泡酒の需要や市場性を探ることが目的」。全国展開は今のところ予定しておらず、今後の動向により検討していく方向。

発泡酒は通常ビールと比較して三～四割ほど割安なことから、若年層やサラリーマン層を中心に支持されている。しかし、「発泡酒の特徴である割安感が業務用市場で受け入れられるかは未知数」だ。同社では、「取扱店側の売上げ金額や利益面に問題を残すが、それ以上に関心も高く、開拓の余地はある」とし、試験的な販売に踏み切った。

現在、発泡酒の業務用樽生をラインアップしているのは、サントリー「スーパーホップス」だけ。ファミリーレストラン「ガスト」などで取り扱いを開始している（東海以東は８月１日から）。