ナジャペレーネ、バリ島自家製蒸留酒販売

酒類 1999.12.15 8625号 4面

ナジャペレーネ(株)(東京都渋谷区)は12月中旬から、インドネシア・バリ島の村落で作られる蒸留酒「アラック・オブ・バリ(ARAK of BALI)」の輸入・販売を開始する。このほど、都内のバリ・インドネシアレストラン「カフェ ウブドゥ」で、試飲・説明会を開催、商品特徴や飲み方提案、販促計画などについて発表した。同品は、月産八〇〇~一〇〇〇本しか製造できない手作りの自家製蒸留酒。同社初の酒類輸入・販売商品として、一部主要都市のバー・レストランを対象に販売する。

「アラック・オブ・バリ(ARAK of BALI)」は、バリ島東部の地域「カラン アセム(Karang Asem)」発祥の独特のアラック。インドネシア産もち米を発酵、蒸留をくり返し、ヤシの花芯から取れる樹液を蒸留したものと混ぜて一週間寝かせて造る。蒸留だけでなく、ボトルに麻糸を巻き付ける装飾や外側のラタン籠、キャップまで、すべてが手作り。

「生産能力に限りがあり、今後も月産量は最大一〇〇〇本。味と価値を理解していただける東京近郊のバー、多国籍・無国籍レストランでのみ発売していく」(久永治代表取締役)方針。取り扱い店舗は最大でも五〇店舗前後になるもよう。

同品は、ほのかなココナッツの香りと味わいが特徴の個性的な蒸留酒。アルコール度数は二九・五%で、ストレート、ロックでも楽しめる。同社では、今後、はちみつ、パイナップルジュースなどを入れたカクテルでの飲み方提案なども行っていく。

ナジャペレーネは、化粧品、美容雑貨、飲料、食品などの輸入・販売会社。バリ式エステ経営なども行っている。12月1日に酒類輸入・卸販売免許を取得、「今後は特徴的な酒類の輸入・販売も手掛ける」(久永代表取締役)。酒類総販売元は、東京・中野区の酒類販売店(株)伊勢勇が行う。

「アラック」は、インドネシア、タイ、インドなど東南アジアで造られている蒸留酒の総称。日本にも、すでに何酒類かは輸入されており、国内酒造メーカーからは同様の商品名を持つ商品も発売されている。

〈商品概要〉「アラック・オブ・バリ(ARAK of BALI)」▽容量=六二〇ミリリットル▽アルコール度数=二九・五%▽希望小売価格=六〇〇〇円

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