日本各地の長生き食材:「伊勢ひじき」三重県ひじき協同組合

1999.10.10 49号 2面

三重県の伊勢志摩地方は太古の昔から山海の産物に恵まれ「美し国(うましくに)」と呼ばれてきた。伊勢神宮も食糧の豊富さからこの地に鎮座することとなったともいわれている。その特産物の筆頭が良質なひじき。

三重県ひじき協同組合では「ひじきをもっと食べて健康に長生きしよう」という願いを込めて、9月15日の敬老の日を『ひじきの日』に制定、今年も大々的に伊勢神宮近くのおかげ横丁で『ひじき祭り』を繰り広げた。干しひじきには、健康な骨を維持するために必須のカルシウムが一〇〇グラムあたり一四〇〇ミリグラム、増血作用のある鉄分が一〇〇グラムあたり五五〇ミリグラム含まれ、便通をよくする食物繊維、セルロースも豊富だ。骨と血液がイキイキしており、いらないもの、有害なものを身体の外に追い出してくれる便が正しい状態ならば、元気に加齢しているのが約束されたも同然、なるほど「長寿の味方、ひじき」と納得できる。

そんなひじきをもっとたくさんの方法で食べてもらいたいと考えて、今年のひじき祭りでは変わりメニュー「ひじきコロッケ」も登場、話題を呼んだ。「日本人の味覚、触感に合うひじきは、色々なレシピに活用できます。作り置きの五目煮を卵焼きに混ぜて虎焼きを作る発想の応用で、大好きメニューにどんどん取り入れて下さい」(三重県ひじき協同組合)と美し国は、メッセージを送っている。

問い合わせ先=0596・37・4588

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