イチからのモノづくり(8)日本初のレトルト食品 開発と技術の連鎖

2014.11.01 211号 09面

 ○大量生産を前提としたモノづくり  レトルト食品は、アメリカ陸軍が軍隊食として実用化した技術といわれている。缶詰と異なりポケットに入るサイズで携行に便利、開封が容易、食後の容器の処理が簡単など利便性が高く、日本国内で備蓄食や災害食としての利用が進んでいるのも、これらの利点があるからであろう。  レトルト食品を国内で最初に一般商品として市場展開したのは筆者の所属していた企業だった。商品はカレーで、医薬品製造技術であるレトルト殺菌

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