写真5 塩濃度調製培地。多種のカビを抑制し目的のカビ(矢印)を確認することが可能になった
「見えない」脅威が食中毒菌・ウイルスであれば、「見えてしまう」脅威がカビだろう。製造現場内にカビがあり、それが食品を汚染し、出荷後にも繁殖する条件が整っていれば、「これ、カビが生えているんだけれど?」と一つのクレームをもたらし、そして回収へと大きな損失につながる可能性がある。近年、そんなカビについて、見過ごせない傾向が見られるようになっている。
消費者ニーズ・製造環境の変化に伴い、ある特色を持つカビが食品を汚染するようになっているというのだ。