特集・食品工場のカビ対策2025:解説=消費者ニーズ・製造環境の変化に応じた新たなカビ対策

2025.05.01 337号 59面
写真1 モニリエラ属の光学顕微鏡写真

写真1 モニリエラ属の光学顕微鏡写真

写真5 塩濃度調製培地。多種のカビを抑制し目的のカビ(矢印)を確認することが可能になった

写真5 塩濃度調製培地。多種のカビを抑制し目的のカビ(矢印)を確認することが可能になった

 「見えない」脅威が食中毒菌・ウイルスであれば、「見えてしまう」脅威がカビだろう。製造現場内にカビがあり、それが食品を汚染し、出荷後にも繁殖する条件が整っていれば、「これ、カビが生えているんだけれど?」と一つのクレームをもたらし、そして回収へと大きな損失につながる可能性がある。近年、そんなカビについて、見過ごせない傾向が見られるようになっている。
 消費者ニーズ・製造環境の変化に伴い、ある特色を持つカビが食品を汚染するようになっているというのだ。

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら

関連ワード: 食品安全・衛生管理