犬走りを設置すると、建物付近の歩行昆虫の発生量が減少する
食品工場で問題となる虫は、大きく「外部侵入」と「内部発生」の2つのタイプに分けられる。これらの対策について、一般的に建物内部に関しては熱心に行われるものの、建物外部に目を向けられることは意外なほど少ない。しかし、モニタリング用の光誘引式トラップでは、外部侵入の虫が多く捕獲されることが知られている1)。こうしたことから、食品工場にとって外部侵入対策は不可欠であり、その根本原因をもたらす建物外部を検証し、改善することがどれだけ重要であるかが理解できるはずだ。