スペイン大使館、豚肉プロモを強化 20年6月までキャンペーン実施
スペイン大使館経済商務部は2019年7月から20年6月末までスペイン産豚肉をより深く理解してもらう日本向けキャンペーン「美食の国が育んだ、スペインポーク」を実施する。これはスペイン貿易投資庁(ICEX)が、養豚産業がスペイン基幹産業であることから、豚肉部門最大の非営利団体インターポーク(スペイン白豚生産加工者協会※)と共同で、日本市場のスペイン産豚肉のプロモーション強化を目的に展開する。フェルナンド・デル・クボ同商務部商務アタッシェ=写真=は「スペイン産豚肉は高品質で価格競争力があり、輸入業者からの引き合いも高い。普及の割に消費者認知が低い。欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)の関税引き下げが追い風で、キャンペーンを通じて需要増を期待している」と語る。
対日輸出ではスペイン産豚肉の輸出は18年度、デンマークを抜き、欧州で首位。世界で見ても米国、カナダに次いで3番目となる。対日輸出は直近5年で倍増、18年の対日輸出は物量12万4000t、金額550億円に上っている。
同時にスペインポークのキャンペーンWebサイト(https://spanishpork.jp)とインスタグラム専用のアカウント(@spanishporkjapan)を開設し、キャンペーンハッシュタグ「#美食の国が育んだスペインポーク」を付けて広く情報発信する。(江端哲也)
※インターポーク=家畜から加工・販売・流通まで白豚に携わるバリューチェーンのあらゆる部門を統括する非営利団体。スペイン豚肉セクターの9割を占め、豚肉産業の中で最も重要な専門職間連携団体