#元気いただきますプロジェクトNEWS:ジャパン・フラワー・コーポレーション
◇インターネット販売推進事業=ジャパン・フラワー・コーポレーション
●フラワーロス削減を 需給バランスの下支え
富山県を拠点に生花店「花まつ」などを展開しているジャパン・フラワー・コーポレーション(JFC)は、新型コロナウイルス拡大の影響で花が売り先を失って廃棄される“フラワーロス”の問題を解決するため「2020スマイルフラワープロジェクト」を立ち上げ、花の生産者の経営を支援するとともに、花き市場の需給バランス下支えに貢献している。6月から参加した「#元気いただきますプロジェクト」を契機に「より幅広い層に花を提供することができるようになった」(商品部の本房万理氏)ことで、フラワーロス削減につなげている。
同社は富山を中心に、福井、石川、関西、関東で店舗展開。北陸に展開する「花まつ」ほか、関西では「PHOENIX」「conoka」、バラ専門店「銀座ROSE GALLERY」など複数のブランドを持つ。今年はコロナ禍により、イベントやコンサート、結婚式や葬儀などの催事が軒並み延期・中止に追い込まれ、業務用花きの需要は落ち込み価格が低迷、取引量も大幅に減少した。外出自粛制限が解除された後も、卸・仲卸業者の買い控えにより、花の消費はいまだ低迷したままだ。
「2020スマイルフラワープロジェクト」では、全国各地の生産者、卸売市場などと連携し、平年の市場価格より高い値段で仕入れ、人気のガーベラを中心に通常の3~6割引きで提供している。4~5月は、インターネットで注文を受け付けてドライブスルーで受け取る方式を展開。9月からは「フラワーライフ振興協議会」を立ち上げ、コロナ禍で花を通じた新たな生活様式「フラワーライフ」を創出すべく、全国各地でフラワーショー、レッスン会、花配りなどを行い、フラワーロスの削減に貢献している。
「#元気いただきますプロジェクト」参加後は一般個人のほか、法人からの注文も増えた。「フラワーロス問題に共感していただき、地域貢献したい」(本房氏)という思いがあるという。また、ここに来てスポーツも再開しつつあるが、チームのファンへ向けて贈る「ビクトリーブーケ」も企画・対応。それぞれのチームのイメージカラーなどを取り入れて制作を行う。さらに、医療従事者へのねぎらいの気持ちを込めて送る医療従事者応援花も人気が高い。コロナ禍でなにかと暗い話題が多いが、新しい生活様式の中に花を飾ることで明るさを取り戻すべく、さまざまなサポートを続けていきたいとしている。(藤村顕太朗)