新型コロナ:メルケル独首相の演説に反響 スーパー店員に感謝
ドイツのメルケル首相は3月18日、新型コロナウイルス対策への国民の協力や買い占めの自粛などを求めるTV演説を行った。その中で語られた一節を、中島岳志(@nakajima1975)さんがツイッターで紹介。3月29日現在で3万リツイート、9万7000いいね、と大きな反響を呼んでいる。
中島さんは「私がこの1ヵ月で最も感銘を受けたのは、メルケル首相の次の言葉です」とし、同演説中に語られた「普段あまり感謝されることのない人たちにお礼を言わせてください。このような状況下で日々スーパーのレジに座っている方、商品棚を補充している方は、非常の困難な仕事を担っています。…ありがとうございます」という一節を紹介。ツイッターユーザーからは「英雄的行動よりも、こうした日常の作業を遅滞なくこなしている市井の人々こそ、称賛されるべき」「そんなことを言ってくれる首相のいる国のレジや棚の係りの人たちはその言葉で本当に報われる」「レジ勤務です。私もメルケル首相の言葉を聞いて、うれしくなりました」「スーパーのレジの人の後ろには生産と物流を支えてる人もいるね。感謝します」など反応が寄せられた。海外のように日本でも座ってレジ業務をすべき、という声も多くあった。
同演説ではスーパーの店員だけでなく医療関係者らへの感謝の言葉も述べられている。(服部泰平)