イトメン、“残念な会社”返上へ キャンペーン実施
地球食となった日本が生んだ大発明・インスタントラーメン。日清食品創業者の安藤百福氏が、偉業を成し遂げた日から遅れること数ヵ月、兵庫県の田舎、龍野市(現・たつの市)で世界で2番目のインスタントラーメンが生まれた(イトメン調べ)。「日本で2番目に袋麺を作った企業なのに売上げ・シェア・知名度は2番にはならなかった。あえて言えば、ごく一部の地域を除いては、知る人は少ない。『残念な会社』である」として、2015年「残念なイトメン応援キャンペーン」を展開。「社長はストレスもないのにハゲている」など、商品とは関係のないハゲネタを前面に押し出すなど、破天荒な企画はネットを中心に話題となった。
それから6年、チャンポンめん発売60周年が目前に迫る中「もう残念はイヤだ『オレは頑張るキャンペーン』」=写真=を実施するという。今回の主役は同社専務の伊藤喜忠氏。「イトメン、いや、チャンポンめんは順調に売れてる。残念なイトメン応援キャンペーンから数年。確かにここ1、2年は阪神間での販売は少しずつ増えてる。メディアに取り上げられる回数も増えた。でも、結局は『どこにも売っていない!』という大量の問い合わせが増えるばっかりや。このままプロモーション活動をしていてもイトメンのイメージが悪くなるばかりや。実際に売っている場所が増えへん限り、この『どこにも売っていない!』という声は永遠になくならん。それにいつまでも残念な会社というアピールももうええ。なんとかせんと。しっかりせなあかん!俺」と思い立った同専務がチャンポンめんを広めるべく、背負子にチャンポンめんを詰め込んで行商の旅に出る、というストーリーだ。
「#がんばれイトメン専務」でツイッター投稿すると抽選でイトメン製品詰め合わせを5人にプレゼントなどの特典を展開する予定。キャンペーンサイト(https://www.itomen.com/senmu/)が立ち上がっており、今後随時、全容が明らかになっていく。(服部泰平)