#元気いただきますプロジェクトNEWS:道の駅 許田 見応えある農産物を

総合 特集 2020.12.11 12158号 10面
沖縄県北部の観光拠点、道の駅許田

沖縄県北部の観光拠点、道の駅許田

金良宗貴駅長

金良宗貴駅長

 ◇インターネット販売推進事業=道の駅 許田

 ●地元農家との取組み強く

 道の駅許田は沖縄県北部の拠点、名護市に位置し、北部観光の要となる地区に位置している。沖縄自動車高速道の終点となる許田は近くに、沖縄美ら海水族館、ナゴパイナップルパーク、琉球村などの人気観光施設が点在している。その地の利を得て、沖縄県に9ヵ所ある道の駅の中で、トップクラスの売上げ、来店客数を誇っている。

 自社店舗では見応えのある農産物、テナントでは食べ応えのある飲食施設が軒を連ねる。休日はもちろん、それ以外でも駐車場は常時、ほぼ満車状態が終日続いている。

 今回参加した、#元気いただきますプロジェクトの取組みの一つ「よんなな応援バコ」では希少価値のキーツマンゴーを選定、積極的な販売活動が行われた。同果物は通常のマンゴーより糖度が高く、幻のマンゴーともいわれ、贈り物として人気が高い。特に、マンゴーは高価格帯に位置するが、同品をリーズナブル価格で提供した。その結果、地元民だけでなく観光客にも人気を博した。

 旬は7月後半から8月一杯。9月には終わりを告げるだけに、購入チャンスを失うケースもあり、完売される商品でもある。直近ではこのマンゴーのほかに、ゴールドバレル(パイン)やスナックパインがよく売れた。夏季には特に人気の高い商材である。

 これから秋季ではミカンが中心となる。各農家は柑橘類の掛け合わせによって、爽やかな香りと甘みのカーブチーミカンや酸味好きにはたまらないオートーミカン、さっぱり爽やか風味のタルガヨーミカンなど種類豊富に取り揃えている。

 これら果物は沖縄北部地方のやんばる産で地元農家との取組みを強くしている。開店前に、直接農家が納品してきた新鮮な果物の野菜を並べる。

 直営のパン工房では地元で有名な屋我地の塩を使い、その屋我地の塩パンは人気商品で、表面はカリッと焼き上がり、口の中にバター風味が広がり、しっとりとした歯応えが特徴となっている。

 そのほか、地元乳業会社おっぱ乳業の乳製品を活用したシュークリーム、本部町特産のアセロラを使った冷菓、パイン冷菓などいずれも近隣地区で収穫された産物をフルに活用している。

 水産物では沖縄では「もずく天」が各家庭の中でも根付いたメニューだが、名産、伊平屋島産モズクを使用した持ち帰り商品を販売し、モズク漁業者への応援を行っている。#元気いただきますプロジェクトの取組みでは、沖縄の持つ農産物、水産物の貴重な資源を地元も再確認した。観光客に対しても新鮮な沖縄産物の強いアピールとなった。(堀江勝)

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