日本の食を強くする「パワーアップ事業」 農水省、仕組み作り技術改革促す
収穫用ロボットのためにV字樹形にした果樹。機械の導入にもノウハウがある(農林水産省提供)
世界の要人が注目する無人の田植え機(2019年5月、G20新潟農業大臣会合で)
農林水産省は2019年度補正予算で、「産地生産基盤パワーアップ事業」に347億5000万円を確保した。収益力強化に計画的に取り組む産地に対し、農業者などが行う高性能な機械・施設の導入、栽培体系の転換などを総合的に支援する。食品産業の事業者と農業者が共同で行う取組みを促して海外市場や加工・業務用など新市場を安定的に獲得するための拠点整備、全国産地の生産基盤の強化・継承、たい肥の活用による全国的な土作りなどを支援する。高齢化が進む農業に対して競争力を高めるために高度な技術導入を