食品工場の人手不足解決 スキマバイトサービス「タイミー」 必要なときに必要な人員確保【PR】

総合 インタビュー 2024.01.29 12711号 08面
事業推進2部リーダー 池本翼氏

事業推進2部リーダー 池本翼氏

事業推進2部カスタマーサクセス 向井真歩氏

事業推進2部カスタマーサクセス 向井真歩氏

「タイミー」のマッチングの仕組み

「タイミー」のマッチングの仕組み

検便検査フロー図

検便検査フロー図

 タイミーが提供する「働きたい時間」と「働いてほしい時間」をマッチングするスキマバイト募集サービス「タイミー」。2018年のサービス提供開始からわずか5年で導入事業者数は6万6000社、ワーカー数は600万人まで拡大し、ここ1~2年は食品工場での導入が急増している。その背景や導入企業の声、年末の繁忙期での活用法などについて、食品製造業専門チームに所属する事業推進2部カスタマーサクセス・向井真歩氏と事業推進2部リーダー・池本翼氏に話を聞いた。

 

 ◆地方、夜間帯でも強み発揮

 ●食品製造業専門チームがニーズに沿ったサービス提案

 –タイミーがこれほど急速に受け入れられた理由は何でしょうか。

 池本 人手を確保する手段は従来、求人サイトや派遣が中心でしたが、働きたい時間と働いてほしい時間をマッチングさせて人材不足を解決できるタイミーは、全く新しい形のサービスとして注目を集めたと言えます。働き手にとっては、履歴書・面接が不要でスマートフォンアプリを通じて働きたい仕事を選べば先着順で確定しすぐに働くことができ、給料も即日支払われるという点が魅力になっていると思います。一方、企業さまにとっては、登録ワーカー数が同業他社に比べ圧倒的に多くこれまでリーチできなかった層にアプローチでき、1回働いた人の働きぶりが良ければ無料で引き抜きができるという点で、単なる人集めのツールとしてだけでなく、新しい採用ツールとしても高くご評価いただいています。

 –タイミーを導入している企業の利用状況については。

 向井 12月が最繁忙期に差し掛かってくるところが多いです。タイミーを導入している事業所数、募集人数は増えていて、昨年11月の実績では2.1倍に増えました。私の所属するチームは食品工場のサポートをさせていただいています。洋菓子メーカー、CVSベンダーは12月24日ぐらいまではクリスマスケーキ製造の繁忙期です。その後、年末にかけては煮豆メーカーやCVSベンダーがお節料理の繁忙期になります。工場では基本的に社員、パートタイマー、アルバイトがいます。繁忙期には加えて派遣社員を呼んだり、スキマバイトを活用したりしています。食品工場の多くは24時間稼働で、特に地方では、夜間の時間帯に人員が集まりにくいと聞きます。タイミーのワーカーには深夜に働ける・働きたい人がいたり、地方に住んでいる人がいたりと、人を集めやすいというのが強みです。

 –食品工場はどのような目的でタイミーを利用するのでしょうか。

 池本 昨今は電気代やガス代、原材料費などの高騰が利益を圧迫し、人件費を最適化するために利用したいという企業さまも増えています。私が担当する食品工場さまの場合、派遣社員を活用されていましたが、時給単価で見るとタイミーの方が手数料込みでも安い旨をご提示したところ大変喜ばれ、工場の運営方針の柱の一つに「タイミー活用でコスト削減」を掲げられ、タイミーに切り替えていただきました。

 ●入場ルールの動画制作と検便検査代行サービスも開始

 –受け入れ教育などに負担を感じる食品工場に対して、何かサポート体制はありますか。

 池本 食品工場で働くに際して厳しい入場ルールを守らなければいけないことを一般の人はご存じないため、申し込み前、ワーカーに動画を見てもらうという動線を用意しています。入場ルールの動画を制作し、企業さまの求人原稿の一番下に設けている条件設定欄にリンクを設けワンクリックで再生される仕組みをつくりました。動画を閲覧して内容を理解した人が応募する形にはなりますが、どうしても入場ルールをクリアできないワーカーが一定数工場に来られる可能性があります。それに対し、現場のご負担を軽減するべく新しい施策を検討しています。

 –検便検査代行サービスについて教えてください

 向井 検便サービスは23年6月に始まりました。概要としては、まず検便が必要な求人に「検便検査有」と記載し、募集していただきます。その求人に申し込んだワーカーが、アプリの中で検便を申し込むことができるページに飛び、あとは検体の郵送や結果の受け取りなど、検便検査会社と直接やりとりをしてもらいます。当日は、検査結果が陰性のワーカーだけに実際に働きに行っていただく仕組みです。検査結果はタイミーが代行確認でき、陽性のワーカーは事業者ではなくタイミーが除外しているため手間が省けて、検査費用もタイミーが負担します。

 検便検査の要望は以前からあり、検便さえクリアできればタイミーを導入できる工場が多かったので、そこがクリアできたのは食品工場での活用の広がりに大きく影響しています。

 

 ◆派遣から切替え収支改善も

 –食品工場ではどのようにワーカーを活用していますか。

 池本 作業内容は、ラインの上を流れるおにぎりに具材をトッピングする、物を台車に載せて運ぶなど、誰にでもできる単純作業が大半です。自社の社員やパートさんの残業対策として製造終了後のごみ出しや清掃をお任せする例もあります。働き方は8時間のロングワークか、3~4時間のショートワークの二つに分かれます。スキマバイトをコンセプトとするタイミーには、短時間のお仕事しかないというイメージがあるかもしれませんが、1日8時間働きたいというニーズに応え、ロングの枠も設けています。ロングの人が申し込みいただく確率は高いというデータもあります。企業さまはショートとロングを二刀流でご活用され、継続して利用していただいているところでは1日100人単位で採用するケースもあります。

 ●ワーカーのリアルな声で企業の労働環境改善

 –利用する食品工場はどのようなメリットを感じていますか。

 池本 先ほどお話しした派遣からタイミーに切り替えられた食品工場の工場長さまには、「おかげで工場の収支が改善された」とお褒めの言葉を頂きました。また、ワーカーの中から、複数回働いて人柄や仕事ぶりも良い人を選抜し「タイミーリーダー」に就任していただき、その人に新人ワーカーへの工場案内などをお願いする取り組みも行っており、「受け入れや教育の工数をかなり削減できた」という声も寄せられています。さらに、業務終了後に、企業さまとワーカーが相互に評価する制度を設けていますが、ワーカーのリアルな声が企業さまの労働環境改善にもつながっています。ある食品工場さまで初めて働いたワーカーが「長靴のサイズがなかった」とコメントしたところ、翌日勤務した際に用意してくださったという好事例も生まれています。

 –繁忙期に向けた食品工場でのタイミー活用法を教えてください。

 池本 タイミーにはまた働いてもらいたいと思ったワーカーをグループ登録して管理できる機能があるほか、タイミーを通じて働いたことのない人でも、自社で過去働いたことがある人を招待し、グループに登録しておける招待機能があります。繁忙期はこれらの機能を使い、即戦力になる人たちを効率よく確保していただければと思います。

 向井 タイミーは1日単位、時間単位でワーカーを募集できます。発注量が前日にならないと分からない場合、特に繁忙期にこれまでは社員の残業などで対応していた工場でもタイミーで募集できるのが強みです。

 –食品工場の人材不足問題の解決に向け、今後どのような役割を果たしていきたいとお考えですか。

 向井 食は衣食住の一端。今後もなくなっていく業界ではありません。一方で労働人口は減少しており、どうやって人材を確保するのか。食品メーカーが一番苦労しているのが直接採用です。タイミーはワーカーを長期採用に引き抜くこともできるので、まずは「食品業界の仕事はどのような感じなのか」を体験してもらい、そこで工場、ワーカーがお互いにいいなと思ったら長期採用につながります。食品工場で働いてくれる人を増やしていく一翼をタイミーが担えたらうれしいです。

 あとは繁忙期にスポット的に使うこともできるので、引き抜きで社員やパート・アルバイトの従業員を長期採用しながら、繁忙期に足りない人員をタイミーで補う形ができるといいと思います。

 池本 私や向井は一般的な営業職ではなくカスタマーサクセスと呼ばれる職種に従事しています。食品工場を運営していくに当たってどのような未来を実現したいか、お客さまの戦略部分にまで一歩踏み込んで貢献できることを目指したいと思っています。

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