新型コロナ:農水省、農林水産物を緊急販促 EC活用で運営者に配送料補助

総合 ニュース 2020.05.20 12053号 01面
茶もインターネットの販路を活用して販売を支援

茶もインターネットの販路を活用して販売を支援

農林水産省は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響による訪日外国人観光客需要の消失で、在庫が滞留、価格が低下、売上げ減が顕著な和牛肉などの食肉、メロン、マンゴー、イチゴ、茶(リーフ)、マグロ類、ホタテガイ、ブリ類、マダイ、フグ類、ウナギ、花きについてインターネット販路を活用した緊急の販売促進を実施する。このため、同販促を支援するEC(電子商取引)サイト運営者に対し配送料を補助する事業委託の募集を、22日午後5時を応募期限として15日に開始した。

委託事業者に補助する配送料は、それら農林水産物の出品品目を委託事業者が特設サイトでインターネット販売する際の消費者の購入によって生じるもの。応募条件は、国産農林水産物などの取り扱いに係るインターネットサイトの1年以上の運営実績か国産農林水産物などに係る1年以上の一定の販売実績があり、自らが運営するECサイトに出品を望む者がいた場合に自社製品以外の取り扱いできること。また(1)ECサイトの会員数が1万人以上(2)ECサイトの閲覧件数が年間30万件以上(3)送料に関し、出品者から購入者に送付する際に生じる送料の一時的な金額(最低1000万円を想定)の立て替え払いを負担できる–のいずれかを満たすこと。このほか、取り扱い可能な品目とその条件、立て替え払い可能金額、出品商品の申請からサイト掲載(販売開始)までの平均手続き期間の明示。

応募手続きは電子メール。同省Webページ「食に関わる幅広い事業者の皆様を募集しています(国産農林水産物等販売促進緊急対策)」(https://www.maff.go.jp/j/saigai/n_coronavirus/hansoku.html)から「インターネット販売推進事業ECサイト参加における応募様式」を入手(ダウンロード)して必要事項を記載の上、応募期限までに「hanbaisokushin@maff.go.jp」宛てに送付すること。

インターネット販売を促進する今回の農林水産物の問い合わせについては、牛肉について食肉鶏卵課、野菜・果物について園芸作物課、茶について地域対策官、水産物について栽培養殖課、花きについて園芸作物課がそれぞれ応じる。(川崎博之)

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