紙齢12345号 歴史刻んで80周年へ 日本食糧新聞社
きょうで紙齢1万2345号。1234号は創刊10年目の1953年1月27日付。123号は2年目、戦時中の44年2月23日付。12号と1号は創刊の43年2月8日付と1月1日付。
1234号は1面で「原料みかん急騰 製品安で製造は困難」とミカン缶詰の原料事情。静岡産の急騰に波乱の予想を伝えた。その5日後にNHKがTV本放送。
123号は「内閣敵前改造」。日本軍が制海・制空権を失った翌年の2月19日、首相東条英機が大蔵、運輸通信、農商の3相を更迭。新農商相に素人の宮城県知事内田信也を充て食糧増産の重責を担わせた。「烈しい気魄をもつて眼前の事態に体当りし、超人性に対して闘魂を燃焼させうるやうな人間の選択が重要な意味をもつてくるのである」と解説は精神論。原料・資材不足は深刻。空襲もこの年。
創刊80周年まで1年。感染拡大は沈静化するか。12万3456号は646年後。温暖化地球の未来は第4次産業革命が左右する。(川崎博之)


※法人用会員は紙面ビュ―アーで詳細をご覧いただけます。