「発酵あんこ」注目 第4の麹ブーム到来か

菓子 ニュース 2021.03.12 12199号 01面
麹の力で自然のやさしい甘さの「発酵あんこ」

麹の力で自然のやさしい甘さの「発酵あんこ」

 コロナ禍の影響で健康への意識が高まり、免疫力向上が期待される発酵食品にあらためて注目が集まっている。そうした中、今年の食トレンド予想で筆頭に上がるのが「発酵あんこ」だ。発酵あんことは、砂糖を一切使わず、麹の力でアズキを発酵させて作るあんこのこと。発酵の過程で栄養や機能性が向上し、健康・美容効果が期待できる。「みやここうじ」を製造販売する伊勢惣は「発酵あんこで塩麹、甘酒、麹水に続く『第4の麹ブーム』を作る」(足立昇司専務)と意気込んでいる。(三井伶子)

 一般的にあんこは砂糖を加えて甘味を付けているが、発酵あんこはアズキに含まれるでんぷんを麹の酵素により糖分に変え、自然な甘味を引き出したやさしい味わいが特徴。家庭の炊飯器で手軽に作ることができる。

 1月15日放送の情報番組では「おうちで楽しむ2021年食トレンド最新予想」として、発酵あんこが大豆ミートを抑え1位に紹介された。伊勢惣ではこの機を逃すまいと、ブーム作りの仕掛けに乗り出している。「砂糖を使わないあんこが米麹で製品化できれば画期的」(同)と話すが、製品化までにはさまざまなハードルがあり、一筋縄ではいかないようだ。

 発酵あんこのベジタブルバージョンが「発酵ベジあん」だ。野菜と麹で「かぼちゃあん」「栗あん」「サツマイモあん」などのあんこができる。例えば「栗あん」は、くりきんとんと比べても遜色ない甘さだという。砂糖を使わないので、罪悪感なく甘いものが食べられることから、「ギルトフリー」なあんことしても注目される。

 足立専務は、「米麹はまだまだ可能性を秘めている。まずは『発酵あんこ』のキーワードを世の中に広めていきたい」と、宣伝活動に余念がない。

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