西友、青果販促策で大人の野菜嫌い克服レシピ

小売 ニュース 2020.07.08 12077号 03面
野菜の消費喚起でメニュー提案企画をSNS・店頭で展開

野菜の消費喚起でメニュー提案企画をSNS・店頭で展開

 西友は1日、メニュー提案による野菜の販促施策として「WE LOVE VEGETABLES」をスタートした。野菜嫌いの大人に向けて開発した6レシピをSNSや店頭で紹介する。

 料理研究家のジョーさん。監修の下、トマト、ピーマン、ナスを使用したメニューを2品ずつ考案した。それぞれの野菜嫌いが試食し、5品は「食べられる」と回答した割合が5割を超えたという。店頭で配布するレシピカードなどには、メニューごとの支持率も記載、野菜嫌いのトライアルを促す。

 同様のレシピ提案は昨年11月、子どもを対象に行った。同社の調査によると、嫌いな野菜がある子どもの割合は88%、大人でも40%は食べられない野菜があるという。

 野菜の需要喚起は、西友の中期事業計画「スパーク2022」の重点テーマの一つでもある。サプライチェーンの各段階の見直しを継続するほか、契約野菜の拡充に取り組んでいる。

 商品本部生鮮食品部の江口恭弘シニア・ダイレクターは、「野菜の購入はスーパーへの来店動機のトップ項目であり、コロナ禍の3~5月は前年比で2桁伸長が続いている。今後も新しい生活様式の中で、健康への関心は高いままだろう。鮮度と品質の高い野菜を提供することにより、おいしく健康的な食生活をサポートしたい」と語る。(宮川耕平)

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