新型コロナ:カゴメ、高まる野菜への注目 「ベジデイ」訪問者過去最高に
カゴメがホームページ(HP)で運営する野菜のキュレーションサイト「VEGEDAY」(ベジデイ)の1日の訪問者数が過去最高を更新するなど、盛況だ。新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛要請などから、内食の機会が増加。内食での野菜摂取に対する興味・関心が高まり、野菜の調理法や保存法などを紹介する同サイトの訪問者数が増えている。
「VEGEDAY」とは、同社がHPに17年1月に開設した野菜に関するキュレーションサイトだ。同サイトでは、野菜に関する情報を「栄養」「選び方・保存方法」「調理方法」「育て方」などのテーマに分類して発信している。記事は社内の研究成果をはじめ、外部文献や研究結果、専門家への取材を基に制作している。
4月7日の政府による緊急事態宣言後、同サイトへの最初の週末の訪問者数は、11日が10万4128人、12日が11万2399人となり、1日当たりの訪問者数が初めて10万人を超えた。また、16日に緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されると、19日の訪問者数が14万0853人となり、1日当たりの訪問者数が過去最高となったという。
同社HPでは、“食卓をぱっと明るくする華やかな洋風メニュー”のレシピも公開している。公開するレシピは「包丁や火を使わない、子供と一緒に作れるレシピ」や「たっぷり野菜で体調管理」など八つのテーマからなる53メニューとなる。メニュー例として、包丁や火を使用しない子どもと一緒に作れる「マグカップオムライス」や電子レンジで簡単に調理できる「ごろごろ野菜のラタトゥイユ」などを公開している。
同社は「日本の野菜不足の現状を打破するために、『野菜をとろう あと 60g』をスローガンに、全国で野菜摂取推進運動を展開している。今後も旬の野菜を中心としたさまざまな野菜について、同サイトやホームページで選び方や保存法、調理法などの情報を更新して、利用者の関心に対応していきたい」とコメントしている。(本吉卓也)