ポッカサッポロフード&ビバレッジ、「TOCHIとCRAFT」さらなる進化へ

飲料 ニュース 2020.09.07 12110号 01面
黒柳伸治部長(左)と肥後亮氏

黒柳伸治部長(左)と肥後亮氏

「かごしま知覧紅茶無糖」(左)と「おおいた日田の梨ソーダ」

「かごしま知覧紅茶無糖」(左)と「おおいた日田の梨ソーダ」

 ポッカサッポロフード&ビバレッジは、無糖茶や果汁を使用した飲料など、日本各地の希少素材にこだわった“国産産地指定”飲料を「TOCHIとCRAFT」というコンセプトを掲げ展開している。今秋「おおいた日田の梨ソーダ」を7日から、「かごしま知覧紅茶無糖」を14日から刷新し進化を遂げる。

 「TOCHIとCRAFT」シリーズは国産素材の使用に加え、素材のおいしさを引き出す「製造工程のこだわり」や「生産者の想い」「地域との連携」「その土地が持つ文化」といった付加価値や地域の魅力を、各商品を通して提供しており、生産地や生産者との絆の深さが特徴となる。

 3日にオンラインで取材に答えた価値創造飲料事業部の肥後亮氏は「春に刷新し、あらためて自己紹介を行った『加賀棒ほうじ茶』は、コロナ禍の影響を受けた無糖茶飲料市場が厳しい中、30~40代女性の支持が伸長し、現在も健闘が続く。この秋冬は、同品の生産者の声を届けることや今回2品の刷新など、各アイテムのステージに沿った戦略を推進し、同シリーズのさらなる進化を図る」と意気込みを語る。

 今回刷新する大分県の日田産梨果汁を使用した「おおいた日田の梨ソーダ」は、甘い味わいに加え、日田梨がもつ若々しくてみずみずしい爽やかな香りを19年秋に、日田梨の生産者の下で同社の開発担当者が収穫体験と“もぎたての梨の香り”を調査・研究し、ソーダで表現しているのも特徴だ。

 16年から発売する「知覧にっぽん紅茶無糖」は、特徴となる「無糖なのにほのかに甘い」をさらに訴求するため、中身とパッケージを刷新し、この秋「かごしま知覧紅茶無糖」として進化を図る。製造工程を見直し「無糖なのにほのかに甘い」味わいをさらに高めた。

 9月1日から着任した黒柳伸治価値創造飲料事業部長は「ダイバーシティやコロナ禍により各自が信じる価値に共感し、絆が生まれるなど、価値の多様化が顕著になったと思われる。モノだけでマジョリティーにアピールするのではなく“モノとモノガタリ”をセットで提供し、共感して購入していただくことを目指し、取り組んでいきたい」と抱負を語った。(本吉卓也)

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