サントリー食品インターナショナル「ボス」ブランド、イエナカ戦略に注力

飲料 ニュース 2021.03.15 12200号 03面
新発売の「ボス ティーベース」(左)と「ボス ホームカフェ」

新発売の「ボス ティーベース」(左)と「ボス ホームカフェ」

大塚匠課長

大塚匠課長

 サントリー食品インターナショナルが展開する「BOSS」ブランドは21年、伸長しながら多様化するイエナカ(家庭内需要)戦略に注力する。在宅ワーク浸透による“簡便性需要”増加や自分自身の心と体を労わる“ご自愛消費”“まとめ買い(大容量)”需要拡大など変化する消費者インサイトに対応していく。9日から濃縮紅茶の「ボス ティーベース」を発売した。また、2Lの大容量アイスコーヒー「ボス ホームカフェ 無糖」「同 甘さ控えめ」を4月13日から新投入する。

 3日のオンラインで開催した発表会で、大塚匠ジャパン事業本部ブランド開発事業部課長は「21年は、テレワークの定着など、働き場や飲み場のイエソト(家庭外)やイエナカ(家庭内)のボーダーレス化が進むとみている。今春は、濃縮タイプ飲料の『ボス カフェベース』に新たに濃縮紅茶『ボス ティーベース』シリーズを投入し、イエナカ紅茶として提案する。『カフェベース』は20年3月のラテもブラックも楽しめる2WAYに刷新以降、間口が広がり、シリーズ計で前年比1.4倍と伸長している。濃縮タイプが故の自分の好みに調節できるなどカスタム性の高さを訴求しながら、ラインアップの拡充を図る。加えて、900mlのボトルコーヒーを一度に2本購入するなど、水のごとく、ごくごくコーヒーを飲むようなヘビーユーザーによるイエナカ需要拡大などから、コーヒーの大容量に成長の芽があると見込み、2Lの『ボスホームカフェ』を新投入する」と語る。

 新発売する「ボス ティーベース」は、好みの量の牛乳や水で割るだけで、簡単に本格的なティーラテやストレートティーが楽しめる濃縮紅茶「ティーベース 無糖紅茶」「同 紅茶 甘さ控えめ」の2品をラインアップする。加えて、既存の濃縮タイプコーヒー「ボス カフェベース 無糖」「同 甘さ控えめ」も、春夏向けの中身・パッケージにリニューアルし、ラテもブラックも楽しめる2WAYを訴求していく。

 また、23日から発売5年目の大刷新を敢行する「クラフトボス」も今春の注力商品となる。テレワークなどのイエナカでのオンタイム(仕事や家事など)飲用増加によってケース販売の好調や購入本数も伸長しており、ボーダレス化が進む飲用シーンに対応していく。(本吉卓也)

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