三井農林「至福」シリーズ、AI活用して商品アピール 第2弾は「さくらんぼ」

嗜好飲料 ニュース 2022.02.28 12368号 03面
日東紅茶 至福のさくらんぼ

日東紅茶 至福のさくらんぼ

商品をアピールする宮尾浩司氏

商品をアピールする宮尾浩司氏

 三井農林が展開する「日東紅茶」ブランドは、22年“価格から価値へ”を掲げ、AIやDXを駆使した開発手法を推進し、消費者の価値観や購買行動の変化に対応していく。28日から、AIツールを活用し、商品開発に取り組んだ「日東紅茶 至福のさくらんぼ」(10本入り)を新発売する。贈答用として人気の高い山形県産の佐藤錦を粉末果汁として使用したプレミアムスティックとしてSNS発信力の高い若年女性を中心にアプローチを図る。

 新発売する「日東紅茶 至福のさくらんぼ」は、21年春に上市した「至福のシャインマスカット」に次ぐ、「至福」シリーズの第2弾だ。人気の高い山形県産の佐藤錦に着目したアイテムで、山形県産粉末佐藤錦果汁を使用した春夏限定商品となる。1杯分ずつ個包装したスティック商品で冷水でもさっと溶け、佐藤錦の芳醇な香りと、みずみずしさを楽しめるのが特徴だ。

 「至福」シリーズは、日本国内のSNS上で発信されたワードを集計するAIトレンド分析ツールを活用して、商品開発を行っている。

 18日にオンラインで開催した春夏新商品発表会で、同社企画本部商品企画・マーケティング部商品企画室の宮尾浩司氏によると「AIツールによる分析結果では、『佐藤錦』に関連する会話量は、出荷が開始される5~7月にかけて上昇する。その84%がポジティブな内容で発信しており、その発信者の多くは17~34歳のZ世代とミレニアル世代が中心かつ女性だ。彼女たちは、商品購入後のSNSでの発信や拡散力にも期待できることから、まずはその世代を中心にアプローチを図る」と語る。

 宮尾氏は「シリーズ第1弾の『至福のシャインマスカット』も希少な果実ならではのジューシーな味わいが好評を得ており、今回は人気の『佐藤錦』を選定した。『至福の~』というシリーズ名も良い意味で、当社らしくないワード選定だと思っている。ユーザーからも『マジ至福』など、製品名に掛けたSNSでの発信も多く、好意度も高まっている。今後も、Z世代やミレニアル世代が好む味わいや興味・関心を分析しながら、次世代ユーザー育成にもつなげるべく、AIを活用した新たな商品提案に取り組んでいく」としている。(本吉卓也)

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