白桃缶詰特集=国内市況、高額で消費者離れ進む
今年の白桃缶詰の市況は、昨年の製品価格大幅値上げの影響がJAS品を中心に在庫が多く、消費者離れが進んでいることと、四号缶標準小売四六〇円以上では、高額で売れ筋の三〇〇〇円のギフトセットに詰め合わせが出来なかったことが、各社の在庫を重くした要因の一つである。 日本農産缶詰工業組合調べの4月末現在の在庫調査からみると、白桃は前年比一八八・四%、黄桃も一四九・八%と、前年をいずれも大幅に上回っている。主力の白桃缶詰四号缶は在庫率が三六%と前年5月末現在の在庫