フランス食品振興会(略称ソペクサ)、アルマニャックキャンペーン展開、仏から2氏来日

フランス食品振興会(略称‐ソペクサ、東京都港区、03・3585・7440)では、今秋で三年目を迎えた「アルマニャックキャンペーン」をこの10月から展開しているが、その一環として東京と大阪で「アルマニャック・ブランデー/セミナー・展示会」を実施(10月4日(月)大阪・全日空ホテルシェラトン、10月7日(木)東京・銀座東武ホテル)。これにともなって全国アルマニャック事務局(BNIA)の代表としてP・サマランス氏(サマランス社社長)、またO・ドメステール氏(仏・最大手百貨店ギャラリー・ラファイエットおよびモノプリグループの購入・販売担当部長)の二名が来日。6日、ソペクサ事務所内で記者会見を行った。

会見に先立ってソペクサのJ・ルペシュー日本代表が「日本はコニャックでは最大の輸入国であるにもかかわらず、アルマニャックについての知名度がほとんどない。そのためアルマニャックをもっと広めるためキャンペーンを始めた。パンフレット類を作成するとともに、今回仏・本国から二名の専門家を招いてセミナーを行い、流通業者やバー・レストラン関係の人に知識を深めてもらいたい」とあいさつした。

またP・サマランス氏は、今回で来日が一一回目という親日家。サマランス社の社長を勤める一方、アルマニャックの生産者とネゴシアンの両方の組合をまとめているBNIAの一員としても活躍するエキスパート。

O・ドメステール氏は、アマニャックの販売に携わるベテランで、仏・国内の流通実態にも詳しく、アルマニャックの取り扱い方法や、今後の可能性やノウハウについて豊富な経験を持っている。

セミナーは両氏に加え、木村克己日本ソムリエスクール校長や福西英三氏、HBA、NBAの著名人などをパネラとして迎え、午前は流通及び小売店向けを対象に、午後はバー・レストラン向けのセミナーを実施し、その後それぞれ協賛一〇社のアルマニャックの試飲を行って、今後の同品の取り扱い拡大に向けた啓蒙活動を実施した。

サマランス氏 日本市場の販売状況は、八〇年代中ばは五〇万本で推移、九〇年代に入ると一〇〇万本から一二〇万本を輸入する最大の輸入国となった。最近は量的に少し落ちているが、それでも一〇〇万本を安定的に保っており、№1の地位はゆるがない。仏・本国では消費量は落ち気味であるが、アジア地区は量的に伸びており、日本でもバー市場などで、まだ大きな可能性を秘めていると考える。

ドメステール氏 フランスにおける酒の流通の歴史は、やはり大きく変化しており、最近はハイパーマート、DSなどが台頭してきて、百貨店などにおける値段もこれらに引きずられる傾向にある。日本のデパート売場は二軒しか見ていないが、サービスそのものも大変豊かであるという印象を持った。また、お酒に対する知識も深いが、アルマニャックについては今一つ乏しいと感じた。

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