税制改正で変転する“主役” ウイスキーに大打撃平成元年の抜本的税制改正

酒類 特集 1997.01.15 8153号 7面

平成元年4月1日、今日なお未解決課題として持ち越されている蒸留酒間の税率格差是正という外圧を背景に、酒税法の抜本的見直しが行われた。ウイスキー類は級別が廃止され、アルコール度数による税率別課税となり、これまで特級に区分されていたスコッチウイスキーを始めとする輸入ウイスキーは、同時に行われた従価税廃止もあり、大幅な減税の恩恵を受けることになった。容量七五〇ミリリットルアルコール分四三%の旧特級ウイスキーでは、酒税がほぼ半額となり、ウイスキーの需要拡大に大きな期待がかかった。

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