デンマーク農業理事会、原料豚肉の安全性でキャンペーン
デンマーク農業理事会(東京都千代田区、03・3213・4801)は9日、記者会見を開催した。デンマーク豚肉輸出機構連合(DS)は、将来的に消費者の関心が製品の原料に至るものとの認識から、食肉加工メーカーとタイアップし「原料としてのデンマーク産豚肉」が高品質であり、安心して食べられる食品であることを日本の消費者にアピールしていく活動として、九四年秋から「デニッシュキャンペーン」を展開している。キャンペーンは、約二〇社におよぶ日本の食肉加工メーカーの協力のもと、年間約二億六〇〇〇万パックの食肉加工製品の包材の片隅に、デンマーク産豚肉を原料としていることを示すロゴである“DANISH”マークとその優位性を表すメッセージを表示していく、メーカーとのタイアップ・プロモーションである。
また、それと並行して、消費者に対しても、マークの認知・意義啓蒙のために一般雑誌での記事広告の掲載やプレゼントキャンペーン、野外サインボード、料理講習会や各種展示会など、積極的に展開してきている。さらに、五年目の今年は、一昨年から展開している交通広告プロモーション(車内広告、駅構内サインボードなど)を重要な柱としてとらえ、参加メーカー製品の販促支援を目的として、一般消費者に原料としてのデンマーク産豚肉の安全性を広くアピールする。
交通広告プロモーションは、他のマスメディアと比較すると、交通広告における最大の特徴は、訴求対象を地域により細分化できる点にある。例えば、あるキャンペーン参加メーカー製品の重点販売エリア内での列車内広告掲出による販売サポート。また、メーカーの社屋や工場のある最寄り駅でのサインボード掲出では、社内インナー対策や地域住民に対して地元を支える企業としての、好イメージを与えることを可能にする。このような観点から、デンマーク農業理事会は、今年の交通広告プロモーション展開として参加メーカーと地域との密着性も考慮に入れて、大都会のみならず地方の都市や地域にも手が行き届くように、きめ細かいプロモーション活動を実施するとしている。
《車内広告掲出路線・会社名》▽福留ハム(株)=広島電鉄(掲出期間=2月28日~3月20日)▽群馬畜産加工販売農業協同組合連合会・高崎ハム=東北・上越新幹線(同=3月1日~3月31日)▽グリコ栄養食品(株)=西武新宿線(同=3月1日~3月31日)▽相模ハム(株)=JR東海道線(同=3月1日~3月31日)相模ハム(株)▽滝沢ハム(株)=東武本線(同=3月1日~3月31日)▽雪印食品(株)=営団地下鉄日比谷線(同=3月2日~3月31日)▽プリマハム(株)=東急東横線群〈東急・池上・目蒲の各路線〉(同=3月3日~4月2日)▽林兼産業(株)=西鉄大牟田線(同=3月7日~3月21日)▽JR中央線群〈中央・総武・京葉の各路線〉(同=3月9日~3月12日)。
《現在掲出中の駅サインボード》▽JR高崎駅(新幹線上りホーム階段)=群馬畜産加工農業協同組合連合会・高崎ハム▽JR本庄駅(路線沿いロータリー側)=(株)デリフレシュフーズ▽JR上田駅(新幹線改札付近の柱)=信州ハム(株)▽小田急藤沢駅(JR乗り換え通路)=相模ハム(株)▽JR三島駅(改札外側上部)=明治ケンコーハム(株)▽大阪地下鉄梅田線(御堂筋線乗り換え通路)=グリコ栄養食品(株)▽JR東京駅(京葉線連絡通路)=プリマハム(株)▽JR東京駅(同)=丸大食品(株)▽JR東京駅(中央通路壁面)=伊藤ハム(株)
今後も、広島、博多、札幌駅などサインボードの掲出を予定している。