仙禽酒造が杜氏制度を廃止、社員だけの酒造りへ
仙禽酒造(株)(栃木県氏家町、028・682・3411)は今年の新酒造りから、従来の杜氏・蔵人制を廃止、社員だけの酒造りに切り替えた。これは、杜氏の高齢化と後継者不足に対応するもので、より効率的な酒造りを目指すのが狙い。「将来像として“二一世紀の仙禽酒造”を模索した末の決断」(薄井篤社長)だ。 同社は長年、南部(岩手県)杜氏による酒造りを行ってきた。しかし、彼らは秋の刈入れを済ませた農閑期にだけ働くことが可能。そのため仕込み時期が10月末からと遅くなり