山形県酒造組合が純米吟醸酒「DEWA33」を強力訴求
山形県酒造組合連合会(山形市緑町、023・641・4050、大沼保義会長)は10~15日、東京の西武百貨店池袋店で行われた「山形わくわく祭」に出展した。今回は県内一八社計七二アイテムを揃え、県内統一呼称の純米吟醸酒“DEWA三三”を中心に各社自慢の酒をアピールした。山形には派手さはないが、高い技術で高品質な酒を造っている。出展社の東北銘醸(株)畠中孝志氏は、「必ずや、その良さを消費者に認めてもらえるものと信じている」と熱く語る。
同連合会では、このようなイベントを通して積極的な宣伝を展開しており、新企画“山形蔵元倶楽部”を打ち出すなど、料飲店を通して蔵元、酒販店、消費者と直結した長期的信頼関係の構築を目指している。
清酒需要は晩しゃく層で占められる部分が多かったが、最近は“高齢化”や食生活の“洋風化”、外食飲用の減少などへの対応が迫られている。蔵元も「小びん化や酒質に変化をつけるなど、工夫が必要」となっている。その意味で“DEWA三三”は特徴ある酒で、香りが立ち、値ごろ感もあり、飲みやすい酒だ。蔵元にとっても「売りやすい酒」だと評判が良い。今回の出展でも女性客の興味を多く引き、実際の購買層も女性が多く見られた。「ある程度知名度も出てきた」今後の展開に目が離せない。