キリンビール、新「一番搾り」を阪急梅田駅構内で4万缶配布
「新しく生まれ変わった『一番搾り』をどうぞ」「よりおいしくなった『一番搾り』をどうぞ」‐‐。キリンビール(株)近畿圏地区本部(大阪市西区、06・6447・7239)は11日、発売一五年を迎え、味、パッケージを一新した「キリン一番搾り」を阪急梅田駅構内で配った。
この日は和住雄造執行役員近畿圏地区本部長、小瀧正美大阪支社長も参加し、勤め帰りのサラリーマンやOLにサンプリング。新しく、おいしくなった「一番搾り」を知ってもらおうと、用意した四万缶を11~12日の二日間で全部配布した。
「一番搾り」は、ビール醸造のろ過工程で、最初に流れ出る一番麦汁しか使わない、ぜいたくなビールとして開発。今回、発売一五周年を機にリニューアルし、従来より麦芽を多く使い、より低温でていねいに絞ることで、コクとまろやかな味わいをアップした。
同社近畿圏での二〇〇三年度販売実績は、氷結の大ヒットでチューハイ類が前年比で三九・一%増(全国四二・二%増)と高伸長を示したのに対し、ビールは同一三・六%減(同一二・七%減)と低迷した。二〇〇四年度についてもビールは前年比で九・七%減と漸減傾向に歯止めがかからないと予測している。
サンプリングを終えた和住本部長は「新たな市場開拓を目指し、違いのある商品の提案に取り組んでいる。ビール・発泡酒市場も、小晴れの日にはビール、ふだんは発泡酒というように使い分けられてきて、それが『新・一番搾り』の発売にもつながった。この発売を機に、さらにビールならではの価値を鮮明にし、商品ブランドの価値向上を図っていきたい」と話した。