自然環境で容易に分解されるレジ袋を開発 欧州で実績のある生分解性プラスチックを使用
凸版印刷はGSIクレオスと共同で、生分解性プラスチックを用いたレジ袋を開発した。GSIクレオスが供給する生分解性に優れた樹脂「Mater-Bi(マタビー)」を原料とし、凸版印刷の製造技術力・開発力を生かして製品化に成功した。自然環境の中で容易に分解されるレジ袋としてコンビニエンスストアなどでの普及を見込み、今月からレジ袋やごみ袋、日用品を中心とする製品の販売を開始した。
開発したのは地中に埋めると微生物によって水と二酸化炭素に分解され、廃棄物発生を抑制する効果が期待されている生分解性プラスチックを用いたレジ袋。従来の石油由来のレジ袋に替わる、環境に配慮したレジ袋として売り込む。

原料となるMater-Biは、使い捨てプラスチックの規制が進んでいる欧州で最も使用実績のある生分解性プラスチック。イタリアのNovamont社が製造し、これまでショッピングバッグや食品容器、農業用フィルムなどで採用されている。
両社は今後、今回の共同開発で得た生分解性プラスチック製品製造技術を活用するとともにさらなる研究を進める。さまざまなフィルム製品や成型品を開発し、2025年度に関連受注を含め約20億円の売上げを目指す。