働く母親の夕食づくりにもコロナ禍の影響 時短より栄養バランス重視の傾向も
コロナ禍が経済面で大きな打撃を与えているなか「外出自粛による食生活への影響」も顕著だ。日本食糧新聞社が運営する働く母親向けメニュー提案サイト「たべぷろ」では全国の働く母親100人に新型コロナウイルスの影響に関するアンケートを実施。夕食作りで最も重視するようになったことの1位は「栄養バランス」だった。従来は時短・簡便といった点が最も重視さる傾向にあったが、長引く自粛生活により意識に変化が見てとれる。
たべぷろ大賞と働く母親アンケートから読み解く意識の変化
アンケート結果から、免疫力を高めるためだけでなく、休校中で給食の提供がなかったり、学校再開となっても簡素な給食を食べている子どものために栄養バランスに気を付けているほか、コロナ太り解消のために家族の食事に気づかっているという意見もあった。健康な身体作りのために特にバランスのよい食事や免疫力を高める食材に関心が寄せられたことがわかった。
なお2位は「食材の調達方法」、3位は「節約」と続いた。買い物に行く回数を減らすためにも週末にまとめ買いをする働く母親も増え、日持ちする食材を活用する様子も見られた。
参照サイト:
新型コロナの影響で働くママが夕食作りに重視していること1位は栄養バランス【たべぷろアンケート】(たべぷろ)
7月に読者投票を実施した働く母親向けベストレシピ「たべぷろ大賞」では、節約術や時短のコツなど、働くママにとって役立つ夕飯レシピに支持が集まった。大賞は、比較的に廉価な「豚こま肉」と人気常備菜の「玉ネギ」を使ったレシピが選ばれた。今回の投票は、特に新型コロナの影響を大きく受けた結果であったと見てとれる。
注目の食材の一つが「玉ネギ」である。玉ネギにはビタミンB1の吸収を助ける働きがあり、ビタミンB1を多く含む食品と一緒に食べると効果的に身体に取り込むことができ、免疫力を高め、疲労回復効果が期待される。また、いわずとしれた常備菜でもある。
休校を経て給食は開始されたが、提供されるメニュー数は限られている。そのためにもバランスのよい食事を心掛け、新型コロナに打ち勝つ免疫力を高めたいと、子どもらのために四苦八苦する働く母親にとって、豚こま肉と玉ネギを使ったレシピは願ってもいない提案だったわけだ。
こうした傾向は今後どう変化するだろうか。厚生労働省から感染拡大防止のために新しい生活様式の実践例が提示されており、人と人との接触を限りなく避けるためにネットスーパーといった宅配サービスの利用も推進されている。そうなると、ますます食材の調達法を重視する働く母親が増加するか。食材の価格高騰が続く中、財布の紐を締める傾向が加速するかなど、今後も注視したい。(たべぷろ編集長・貞苅江梨子)
日本食糧新聞社が働く母親を応援する「たべぷろ大賞」創設
日本食糧新聞社が運営する働く母親(ワーキングマザー=ワーママ)向けメニュー提案サイト「たべぷろ」は、7月にワーママベストレシピ「たべぷろ大賞」を制定し読者投票を行った。「節約術」や「アレンジが効く」など、働く母親にとって大いに役立つレシピ、驚くような時短のコツが紹介されている創意工夫のあるレシピを表彰した。
たべぷろでは、毎日の料理をラクに楽しくし、元気とエールを送り、ひいては社会に活力をもたらすために、働く母親が15分以内で完成させることのできる夕飯レシピを多数紹介している。
各部門の受賞者は次の通り。
【たべぷろ大賞】
豚こま肉と玉ねぎを炒めるだけ!子どもに人気の夜ごはん10分レシピ2選(キッズ食育マスタートレーナー 松野文枝さん)
【たべぷろ編集長賞】
ママ管理栄養士おすすめ春巻きレシピ4選!巻くだけで10分で作れる(ワーママ管理栄養士 midoriさん)
【ふれあいクッキング賞】
15分で1汁2菜を同時に作ろう!お野菜もしっかりとれる時短献立【レシピ付き】(キッズ食育トレーナー 玉田悦子さん)
たべぷろ大賞について詳しくはこちら
【たべぷろ大賞】子どもに人気の豚こま肉10分レシピが読者投票1位!