佐賀の焼酎、ボトルデザイン高評価 米国向け販路拡大

酒類 ニュース 2019.06.24 11898号 01面
佐賀の「KASE SHOCHU」

佐賀の「KASE SHOCHU」

【九州】佐賀市の窓乃梅酒造が製造した「KASE SHOCHU」がこのほど、米国へ向け出荷された。同品は現地の輸入販売企業「Limestone Imports」がPB商品として販売するもの。ボトルデザインは、米国のデザイナーが手掛けた。今年開催された米国有数の酒類鑑評会「San Francisco World Spirits Competition」では、デザイン部門でダブルゴールドを獲得。同受賞は焼酎を含め日本産酒類では初めてとなる。

輸出に関して、日本酒に比べ後発の焼酎商品で、ボトルデザインが米国内で高い評価を受けたことは大きな意味を持つ。「KASE SHOCHU」はティスティング部門ではゴールドを受賞している。

同品は15年貯蔵の本格麦焼酎。窓乃梅酒造による竹炭ろ過で製造されており、クリアな味わいが「Limestone Imports」に評価され商品化が始まったという。ボトルは米国のデザイナーにより、現地の嗜好(しこう)を踏まえて制作された。陶器をイメージして作られており、底部分も含め透明ではない点が大きな特徴だ。容量は現地の仕様に合わせた750ml。アルコール度数は25度となっている。

初回出荷は1万0800本。7月にジェトロ(日本貿易振興機構)が開催する「本格焼酎輸出商談会in米国2019」に「Limestone Imports」が参加し、ホテルのバーやリカーショップ向けに販路拡大を目指す。また、10月にはニューヨークでプロモーションイベントが実施される予定。(大屋良太)

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