USDEC主催、米国産チーズ「惣菜・デリ」コンテスト マルイが初代グランプリ

小平昭雄審査委員長(前列中央)ら5人の審査委員が厳正な審査を行った

小平昭雄審査委員長(前列中央)ら5人の審査委員が厳正な審査を行った

 USAチーズギルド・アメリカ乳製品輸出協会(USDEC)が主催した「アメリカ産チーズ『惣菜・デリ』新商品開発コンテスト」(アメリカ大使館農産物貿易事務所(ATO)・日本惣菜協会後援、日本食糧新聞社特別協力)の最終審査会が10月29日、東京都中央区の日本食糧新聞社食情報館で開催され、マルイの「コクと旨みのメンチカツカレー味チーズのせ(北海道産とうもろこし入り)」=写真=が初代グランプリに輝いた。応募総数66品から第一次の書類審査、最終での実食審査を経て、各部門金賞3品、審査員特別賞3品を選出。多種多様なメニュー提案がなされ、米国産チーズとして初めて惣菜・デリカを対象にしたコンテストを盛り上げた。

 今回のコンテストでは、米国産チーズを使った弁当や惣菜、調理パンなどの商品アイデアを広く募集。「クリエイション(創作)部門」43品、「ミール(食事)部門」12品、「ベーカリー(惣菜パン)部門」11品の応募があり、書類選考を経た最終審査会を経て、各賞受賞商品を選出した。

 審査委員長を務めた小平昭雄惣菜サミット会長は「初めての試みだったが、たくさんの商品が集まり、業界の関心の高さが示された。今後も回数を重ねていく中で、チーズを使ったアイデアが業界全体へ広がっていくことを期待したい」と総評を述べた。各受賞商品について、審査委員からは「3種類のチーズを上手に使っている」「和のテイストを融合させている」などのコメントが出され、コンテスト継続や商品化に向けて高い評価が寄せられた。

 福田久雄USDECディレクターは「米国のチーズ生産量は年間約600万tで、日本にとって第3位の輸入相手国。成長が続く惣菜市場に認知してもらい、Win-Winとなるきっかけにしていきたい」と、コンテスト開催の手応えを語った。(小澤弘教)

 〈受賞商品〉▽グランプリ=マルイ「コクと旨みのメンチカツカレー味チーズのせ(北海道産とうもろこし入り)」(クリエイション部門)▽金賞=マルハ物産「レンコンのごまチーズ炒め」(同)、デリカアシスト「ふくしま野菜たっぷり・アメリカ産チーズの焼きカレー」(ミール部門)、ラスイート ル・パン神戸北野本店「ピリ辛チーズつくねドッグ」(ベーカリー部門)▽審査員特別賞=松田食品工業「明太子チーズおいなりさん」(クリエイション部門)、みゆきやフジモト「しらすとこんにゃくの小さなピザ」(同)、MSフレッシュデリカ「2種のアメリカ産チーズのハムカツサンド」

 〈審査委員〉▽審査委員長=小平昭雄惣菜サミット会長▽審査委員=大隅和昭日本惣菜協会常務理事、興十郎J・Yスタジオ興合同会社代表、村山重信チーズプロフェッショナル協会名誉会長、福田久雄USDECディレクター(順不同)

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