コークッキング、食品ロス削減サービス「TABETE」出品条件撤廃を 飲食店危機に対応

ニュース 総合 2020.04.22 12042号 02面

食品ロス削減のフードシェアリングプラットフォーム「TABETE」を運営するコークッキング(東京都港区)は、新型コロナウイルスの影響で飲食店や惣菜店の営業存続が危ぶまれている状況をとらえ、期間限定の新サービスを展開している。通常は売れ残りそうな商品のみを対象にしているが、期間中は「TABETE」への出品条件(商品や価格など)を撤廃し、飲食店の販売機会の拡大と経営支援に努める。

「TABETE」は18年4月から運営を開始したプラットフォーム。飲食店がその日の販売ロスになりそうな料理や弁当を「TABETE」の専用アプリへ出品し、消費者はスマホなどを通じて気に入った商品を割引価格で購入・決済できる(商品は店舗で直接引き取り)。

新サービスの名称は「お店もレスキュー!プロジェクト」で、10日から全国で実施。「TABETE」は原則として日々のロスに困っている店舗の利用を対象とし、飲食店が店頭販売とこのサービスの併用で売上げを伸ばす目的での利用については、出品を制限する場合もあった。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言で飲食店などが日々の経営に苦慮する現状に配慮し、「お店もレスキュー!プロジェクト」では店舗でロスになりそうな度合いに関係なく、すべてのテークアウト商品の出品に対応することを決めた。

平常時は「TABETE」への出品条件は250~680円の料理や弁当、商材としていたが、5万円(税込み)まで設定可能。「TABETE」の未進出エリアの飲食店の利用も可能とする。

「TABETE」は現在、20~40代の働く女性を中心に約22万人のユーザーと飲食店や惣菜店を中心とした約550店舗が登録。累計で約2万5000食の食品ロス削減実績がある。(篠田博一)

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら