ANICAV、「レッドゴールドフロムヨーロッパ」キャンペーン実施

日本市場に浸透するEU産のトマト保存食品

日本市場に浸透するEU産のトマト保存食品

 ●EU産トマト保存食品認知度アップへPR強化

 ANICAV(イタリア野菜保存食品産業協会)では欧州委員会(EC)の協力の下、100%欧州連合(EU)産のトマト缶をはじめとするトマト保存食品の日本国内での認知度アップへ、昨年から「RED GOLD FROM EUROPE(レッドゴールドフロムヨーロッパ)」キャンペーンを展開し、多彩なPR活動に取り組んでいる。

 欧州の地中海地域はトマト栽培に理想的な自然環境で、加工トマトに最適なコンパクトな形状、丈夫な皮、甘酸っぱい味の品質が産出される。収穫後のトマトは厳しくモニタリング管理された工場で選別、洗浄、加熱、皮むきされ、最終的に優れた栄養分とおいしさがそのまま保存されたEU産トマト缶が日本へ輸出される。皮むきホールトマトやカットトマト、チェリートマト、あらごしトマトなど多様な種類・形態を揃え、料理の時短ニーズに対応。イタリアから日本への輸出額はアジア1位の8420万ユーロで、そのうち89.3%が皮むきホールトマトやチョップドトマト、うらごしトマトなどが占める。

 昨年、EU産トマト保存食品の3年間の国際プロモーション「レッドゴールド」が始動し、EU産のトマト缶に“欧州の赤い芸術”「レッドゴールド」という新たな名称が付けられた。「レッド」は抗酸化作用のあるリコピン由来の真っ赤な色を表現し、「ゴールド」は厳格なゴールドスタンダード基準により、EU産のトマト加工品の金メダル級の品質を表している。

 ANICAVは世界的に有名なサンマルツァーノ(アグロサルネーゼ・ノチェリーノ)DOPトマトを含む、イタリアの6割以上のトマトを加工し、世界中のほぼすべての皮むきホールトマトを生産する会員93社で構成されている。

 「レッドゴールドフロムヨーロッパ」では17日にザ・リッツ・カールトン大阪で、食品業界およびプレス関係者約40人を招いてのプレゼンテーション&昼食会を開催。トマト缶やあらごしトマトを使用したフルコースを振る舞い、EU産トマト保存食品の優位性をアピールした。

 2021年には3月9~12日に幕張メッセで開催予定の「FOODEX JAPAN 2021」に出展し、クッキングセッションを行うほか、和食などさまざまなレシピに合うEU産トマト缶のおいしさ・汎用(はんよう)性などを紹介する計画だ。(徳永清誠)

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