新型コロナ:巣ごもりで消費に変化 食品・外食で明暗くっきり

総合 統計・分析 2020.05.15 12051号 03面

新型コロナウイルス感染拡大に伴う“巣ごもり需要”が増えたことで、消費行動に大きな変化が生じている。総務省が8日に発表した3月の家計調査(全国・2人以上の世帯)では、食料品をはじめ多くの消費財やサービスで明暗が分かれた。緊急事態宣言の延長で外食産業の疲弊も懸念される。

3月の1世帯当たりの消費支出は29万2214円で、物価変動の影響を除いた実質で前年比6%減だった。6ヵ月連続の減少となった。

食料品への支出は前年比2.4%減の7万9509円だった。外出自粛要請により自宅での調理機会が増え、コメ(前年比15.3%増)やパスタ(同44.4%増)、即席麺(同30.6%増)などが増加した。生鮮肉(同10.1%増)や冷凍調理食品(同22.2%増)も増えた。

買い占め騒動があったトイレットペーパー(同26.4%増)、マスク・ガーゼを含む保健用消耗品(同17.8%増)への支出も増えた。

外出自粛で外食・旅行・レジャーは大幅減になった。

外食は食事代(同30.3%減)や飲酒代(同53.5%減)が大きく減った。鉄道運賃(同65.2%減)や航空運賃(同84.7%減)への支出も減った。パック旅行費(同83.2%減)や映画・演劇等入場料(同69.6%減)、遊園地入場・乗物代(同86.8%減)も前年同期を大きく下回った。

人に会わない日が続いたためか、乳液(同28.6%減)や口紅(同22.2%減)への支出も減った。

一方、巣ごもりが進んだことでゲーム機(同165.8%増)やゲームソフト(同157%増)、書籍(同12.3%増)、インターネット接続料(同12.4%増)などは増加した。=4面に関連記事(涌井実)

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