柏露酒造、吉野家提供品を商品化 牛皿に合う日本酒発売

酒類 ニュース 2021.03.10 12198号 09面

外出自粛で自宅でも気軽に

外出自粛で自宅でも気軽に

 【新潟】吉呑みをおうちで–吉野家の牛皿に合う新潟地酒が、市販用として商品化された。柏露(はくろ)酒造は「吉野家本醸造生貯蔵酒柏露酒造謹醸」=写真=を2月16日から全国の小売店、通販サイトで発売開始。店舗で定番だった冷酒の特製オリジナルラベルをデザインし提供する。

 柏露酒造の商品は1989年から吉野家で取り扱いが始まり、92年に“牛皿に合う日本酒”として、一から商品開発した「冷酒吉野家本醸造生貯蔵酒」を発売。オリジナルの徳利瓶に変更され25年以上にわたり提供され続けている。

 2013年から始まったちょい呑みブームの火付け役となる吉呑みでも親しまれ、以前から牛皿や牛丼と一緒に「自宅でゆっくり楽しみたい」という声が寄せられていたという。今回外出自粛が余儀なくされる環境下で「おうちでも飲みたい」という要望に応えた。

 「吉野家本醸造生貯蔵酒柏露酒造謹醸」(720ml1000円、300ml500円)は、新潟県産米を100%使用。麹米も県産の「五百万石」を100%使用している。一般的に日本酒は2回加熱殺菌(火入れ)し品質を安定させるが、生酒の風味生かす1回火入れで、フレッシュで心地よい香りを残し、官能的なうまさに結びつけた。常温流通に対応できることで安定した品質保持、供給、管理が可能。

 また、日本酒が発酵する際に約20種類のアミノ酸が発生し、その中の一つにグルタミン酸がある。一方、牛肉はイノシン酸といううまみ成分が含まれている。日本人になじみ深い二つのうまみの相乗効果が、日本酒と牛肉の組み合わせで起こり、相性が良いという。

 吉呑みの基本は冷酒だが、カスタマイズしたい人は燗酒でも楽しめる。吉野家の店頭・公式通販ショップでは販売せず、全国の小売店と、柏露酒造公式通販ショップ、Amazonなど通販サイトで販売している。(山本大介)

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