青果売場で健康新提案 栄養素7色に分け訴求

ニュース 小売 2020.02.26 12018号 04面
「青果売り場は、食の薬局」と題して健康提案。野菜の栄養素を色分けし一目で訴求

「青果売り場は、食の薬局」と題して健康提案。野菜の栄養素を色分けし一目で訴求

野菜と加工食品などを一緒に陳列した売場提案

野菜と加工食品などを一緒に陳列した売場提案

近未来の食品スーパー(SM)の青果売場で健康訴求の新たな提案手法が広がりそうだ。青果物の栄養素を7色分けし、イラストで旬なども分かりやすくして一目で青果の魅力を訴求する。そのほか、さまざまな計測機を使って健康状態を把握して摂取すべき素材や商品を紹介するほか、健康状態に応じたレシピを提案する。SMの展示会で紹介されたもの。(山本仁)

今回の取組みを進める日本ヘルスケア協会野菜で健康推進部会の丹羽真清部会長は「セルフメディケーションの時代、薬の前にまず野菜から摂取してもらうことから病気の予防につなげてほしいとの思いで活動を推進している。野菜の摂取を量の拡大と質的な向上を図ることで日本の健康につなげたい」と目的と意義を説く。

同部会はセミナーや消費者向けの食育活動、野菜の消費拡大のための新たなビジネスモデルを創造することなどに取り組んでいる。同部会にはシジシージャパンも加わって活動している。

青果売場の新しい提案は、12~14日に開催のスーパーマーケット・トレードショーの特別企画展「Future Store“NOW”~継続的近未来スーパーマーケット研究~」のウェルネスサポートのゾーンで国分グループ本社と日本ヘルスケア協会が協力して出展したもの。

会場では買い物時にプレートに記載した1日に摂取すべき野菜の量350gと果物200g、7色の野菜を赤いかごに入れてもらう取組みを広げたい考えで、会場でも実物を展示した。

そのほかブースでは、計測器を活用した栄養相談の体験や売場づくりでも野菜の摂取量の増加、抗酸化、減塩、カルシウム、食物繊維、ビタミンなどのテーマで素材や商品を価値訴求する提案も行われた。

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