23年消費支出、食料は実質2.2%減 所得減・値上げで節約志向鮮明
2023年の消費支出(2人以上の世帯)
消費者の節約志向が一段と鮮明化してきた。総務省が6日に発表した23年の家計調査報告によると、2人以上の世帯の年間消費支出は、物価変動の影響を取り除いた実質ベースで前年比2.6%減少した。食料などの値上がりで名目ベースでは3年連続のプラス(1.1%増)だが、勤労世帯の実収入が実質5.1%減と大幅に落ち込む中、購入数量を減らして支出を抑え込む傾向が強まっている。(横田弘毅)
【表】2023年の消費支出(2人以上の世帯)
調査対象10大費目の中で23年の実質消費支出が増加したの