地域ルポ・名古屋 ラーメン=好陽軒 ヘルシースープが売り
名古屋人は濃いめが好きと言われるなか、塩分控えめ、カロリー低めを押し通すのが「好陽軒」。「初めての人には物足りないだろうが、自分がうまいと思う味を出していった」(田中茂店長)結果、七割は常連客となった。
今年四二歳の田中茂さん、自分の嗜好に合わせたら「いつのまにかヘルシーメニューになり」、これが時流に合ったようだ。
一二種の根菜を使った鶏だしスープは、「パワーはないが」ヘルシーなオリジナルスープ。当たり前に使われているラードも使わず、かくし汁に豚骨を使うことでコクを出している。
全メニューに付くたっぷりのメンマは、台湾から仕入れた良質のもの。ゴボウの五倍あるという繊維質、幅広い年齢層に人気だ。
同店の一番人気が「支那竹」一〇〇〇円、「スペシャルメンマ」一一〇〇円というのもうなづける。
テーブル上には「三大活力のもと」と称したラー油(瞬発力のもと)、ガーリック(強精力のもと)、酢(疲労回復のもと)が置かれ、たっぷり使うことを奨励する。
「以前は男性客がほとんど。今は、女性同士、カップル、ファミリー」と幅広くなり、ここ名古屋でもヘルシーメニューが求められているようだ。
◆「好陽軒」(愛知県名古屋市昭和区、052・882・9780)