話題の飲食施設 「グリル・デ・ガバチョ」(東京・二子玉川)イタリアングリル料理
東急電鉄二子玉川のテーマパーク「ナムコワンダーエッグ」隣接地に、アミューズメントレストラン「グリル・デ・ガバチョ」がオープンして、この5月で五ヵ月になる。この施設は一九六〇年代に人気を博したNHKの人形劇「ひょっこりひょうたん島」に登場するキャラクターをコンセプトにしており、施設名は主役キャラクターの島の大統領「ドン・ガバチョ」からとっている。また、施設の外観は同じく六〇年代のイギリスの人形劇「サンダーバード」に登場する救難機に似せており、文字どおりにアミューズメント性を訴求している。
アルミパネル製。全長三五m、高さ一〇m。アメリカのスペースシャトルに似たような形状でもあるが、室内は吹き抜け二層のフロア構成になっており、一階ビュッフェ・レストラン(一一二席)、二階イタリアン・レストラン(九八席)が展開する。
メニューは別掲のとおりで、一階ビュッフェ・レストランではフルーツ、サラダ、トロピカルデザートなどが食べ放題。二階イタリアン・レストランではアラカルト、オードブル、グリル料理、サラダ、ハンバーガー、スパゲティ、ピッツァ、デザート、パン、点心などを提供している。
食材はビュッフェ、グリル料理など野趣味が狙いのメニューが多く、新鮮さが求められるので、信頼できる専門業者から仕入れている。
客層は二〇代の若者やファミリー層が主力ターゲット。客数は平日で五〇〇~六〇〇人、土・日・祝日で一〇〇〇人以上と思惑どおりの集客力をみせている。
客単価は昼一五〇〇円、夜二〇〇〇円前後。初年度売上げは五億円を目標にしているが、人の往来が高まる4月以降はさらに集客が見込めるので、目標は十分クリアできるとみている。(㈱ロイヤルトン広報・宣伝・PR担当糟谷幸一氏)
しかし、施設の集客はイベント、アミューズメントなど“話題性”に依存している面が強いので、この面が陳腐化、マンネリ化すれば、やがて客に飽きられることになる。
料理の質と内容はもちろんのこと、エキサイティングでおもしろ味のある催事、SPプランをどう打ち出していけるかが、現在とこれからの課題であろう。
そのためには施設の運営姿勢、企画力、人的パワーが決定的なポイントになるのは言うまでもない。
施設の出店期間は五年単位。今年6月内には別のテーマ(キャラクター)で、東京・町田市に二号店目をオープンする予定。新機軸のアミューズメントレストランとして受け入れられていくかどうか、今後の推移が注目されるところだ。
<二階イタリアン・レストラン>
・アラカルト、オードブル=ブタッタのバルサミコ風味七〇〇円、子海老のフリッター、 蛸のアラビアータ、温野菜のパイケス詰め各八〇〇円
・グリル料理=ハンバーグステーキ、チキン風グリル各一〇〇〇円、スパイシーハーブチ キン、タンドール風チキン各一二〇〇円、サーモングリル一四〇〇円、ポリネシアンバ ーベキュー一六〇〇円、シーフードバーベキュー一八〇〇円
・サラダ=シーザースサラダ一一〇〇円、トマトとクリームチーズのサラダ、シュリンプ の辛いサラダ各七〇〇円
・スパゲティ=ベーコンとオニオンのトマトソース、ボンゴレビアンコ各九〇〇円、ペス カトーレ、玉玉カルボナーラ各一二〇〇円
・ピッツァ=アンチョビとバジルのピザ九〇〇円、チョリソーとオニオンのピザ一〇〇〇 円、タラモネーズピザ一一〇〇円、玉玉ミックスピザ一二〇〇円
・ハンバーガー=チキン和風バーガー、テリヤキハンバーガー、ハムステーキハンバーガ ー各一二〇〇円
・その他=パン(三〇〇~六〇〇円)、点心(六〇〇円)、デザート類(四五〇~二〇〇 〇円)
<一階食べ放題ビュッフェ・レストラン>
・ビュッフェ・バー=男性一九五〇円、女性一八〇〇円、子ども八〇〇円、幼児五〇〇円
・グリル料理(一〇〇〇~三五〇〇円)とセット=男性九五〇円、女性八〇〇円、子ども 五〇〇円、幼児四〇〇円
・名称/アミューズメントレストラン「グリル・デ・ガバチョ」
・オープン/一九九六年12月7日
・所在地/東京都世田谷区玉川一-一五、■03・3700・5840
・敷地面積/五七〇坪
・建築面積/三九〇坪
・経営主体/㈱ロイヤルトン(本社=東京、代表取締役社長田邊拓士)
・客席/一階一一二席、二階九八席、計二一〇席
・営業時間/平日=ランチタイム午前11時~午後3時、ティータイム午後3時~4時、ディナータイム午後4時~11時。土・日・祝日=午前11時~午後11時(グランドメニュー)
・初年度売上げ目標/五億円