焼き肉最新動向 繁盛店拝見「ホルモン市場」

1998.08.03 157号 8面

ホルモン焼き専門店が若い女性を中心に、じわじわと人気上昇中。そこで紹介したいのがここ、「ホルモン市場」。新鮮な内臓をお値打ちに提供する「ちょっとおシャレなトンちゃん屋」(松下英一店長)は、名古屋一の飲食街、錦三丁目にある。「秘苑」など本格和牛焼き肉店を展開する(株)玉三グローバルの経営だ。グルメとして名高い梅宮辰夫自らプロデュースしている炭焼家「炎園」の姉妹店にあたる。

店内は明るく、英国にある農家の庭から中へ入ったような雰囲気。六割が女性客というのもうなずける。しかしメニューを見てびっくり。刺身はユッケ、タン刺しなど六種類のほか、珍味中の珍味、ハチノス、脳ミソ、セキズイなどの聞くのも恐ろしい名前がずらり。

焼き肉も定番メニューのほか、「通の焼肉」として辰ちゃん(牛の四番目の胃袋)、チクワ(牛の気管支)、仔袋、ガツ、コメカミなど一一アイテム用意。客の年齢層は一〇代から六〇代まで幅広く、はじめは冒険心(?)で味見したという人もそれから病みつきになるケースも多いとか。

松下店長によると「肉本来のおいしさを味わえる基本は塩焼き。ごま油を少し加えると肉を軟らかくする働きがあるので出来上がりが香ばしい」とのこと。よりすぐられた質の良い食材だからこそ可能ともいえる。

店長のおすすめは夏の限定メニュー、鉄板ビビンバ(一五〇〇円、スープ付、二人分)。無煙ガスコンロをテーブルまで運び、料理人が出向いて客の目の前でつくる。そして鉄板の上のビビンバをみんなでつつくという仕掛けだ。「暑い夏にアツアツのビビンバ。これをぜひ広めたい」と期待をかける。

◆「ホルモン市場」(名古屋市、052・953・8585)

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