デラックス東京ビーチにテーマパーク「台場小香港」

2001.02.19 222号 2面

一九九六年7月、お台場にオープンした商業施設「デックス東京ビーチ」に、新館「アイランドモール」が完成、12月2日にフルオープンした。注目は、エンターテインメントテーマパーク「台場小香港」。飲茶、香港麺、粥(かゆ)のほか、足ツボマッサージ、中国茶、中国雑貨などの店が建ち並ぶ。

デックス東京ビーチは、一九九七年7月、デックス東京ビーチ事業者グループ(住友商事(株)など七社で構成)が、臨海副都心台場地区で、「東京港区海外」というメッセージで開業した。現在では、年間約一〇〇〇万人の来場者を迎える総合エンターテインメントセンターだ。

新館のアイランドモールは、(株)ナムコが運営するテーマアミューズメント施設「南夢宮電子遊戯世界 東京皮蛋城」のほか、物販店五九店舗、飲食店一九店舗、サービス一店舗の合わせて総延床面積二万六五〇〇平方メートル。

六、七階の台場小香港は、飲食店一三店、物販店六店、サービス店一店で構成され、カラフルな巨大ネオンが連なるメーンストリートに、中国らしい色鮮やかな寺院など、古き良き香港の街並みを再現。幅広い分野で香港を体験できる。

◆店舗紹介

○中国家庭料理「媽媽」

本場中国一級点心師が、手作り点心と家庭料理を調理。白粥は、皇帝への献上塩にもなった福建省産「養生塩」を使用し、丸々一羽の地鶏を一緒に炊き上げ、だしをとった。

店内では定期的に中国民族楽団による演奏会も開く。

○阿媽的厨房

「(創業者の)曽家のおかあさんが一つずつ丁寧に作ってくれた味よ」と李香玳(株)耀盛號代表取締役が笑顔で勧めてくれたのは「阿媽肉まん」(三〇〇円)。粗く刻んだ具に、紅南乳(ほんなんにゅう)という豆腐を発酵させて作った調味料を隠し味に加えているので、コクがあり、まろやかで、他店とひと味違うおいしさ。

横浜中華街の老舗(株)耀盛號ならではの素材にこだわったチャイニーズファストフード店。

○西安餃子九龍分店

元祖ひとくち餃子の「西安餃子」が手がける元祖鍋貼餃子の店。「メニューは『焼く』『蒸す』『煮る』『ゆでる』にこだわり、あえて『炒める』を除きました」と西山敬太店長。鍋貼餃子(三八〇円)を中心に、土日型の高回転型店舗を目指す。

「国家級点心師が研究を重ね、ギョウザの皮をパリッと仕上げるため、小麦粉の配合に気を遣いました」と言うだけあって、おいしさをしっかり閉じこめた皮がおいしい。店内は香港九龍のモダンな屋台をイメージしている。

○香港麺「新記」

香港で人気の「新記」が、お台場に初上陸。香港から空輸した生の極細麺はここでしか味わえない品。塩漬けのアヒルの卵の白身を使い、コシがある。スープは、豚骨なのにさっぱり。塩味のスープ麺とつゆなし撈麺(ロウメン)の二種類で、具も選択できる。

○百菜百味

国家特一級厨師で、中国四川料理の重鎮・蘇樹生氏を顧問に、本場四川料理を提供。 店の名付け親は、エリック・クラプトン。中国では「太陽の使い」といわれて神聖視されてきた鳥の名前。

おすすめの「太陽の恵みコース」は、オープンを記念して三五〇〇円が二八〇〇円に。

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