この1品が客を呼ぶ:地域密着繁盛店=福岡「ブラジレイロ」

2001.03.19 224号 11面

昭和9年オープンの「ブラジレイロ」はコーヒーと手作り洋食がいただける博多では老舗の珈琲店。オーナーの中村好忠さん自らがばい煎する一二種類の自家ばい煎コーヒーとハッシュ・ド・ビーフ(一一〇〇円、ライス、サラダ、コーヒー付き)などの洋食メニューがそろう。

なかでも人気はオムレツライス(八五〇円、サラダ、コーヒー付き)。コメにホールトマトを入れブイヨンスープで炊き上げたトマトライスの上に、ふんわりとした半熟状の卵をのせ、ワインをたっぷり使い手間ひまかけたドミグラソースで仕上げた逸品だ。

以前はチキンライスをオムレツで包み込んだオーソドックスなオムライスだったが、新しいオリジナルのオムライスをと考えて四~五年前からこの形になったという。トマトを炊き込んだご飯は思いのほかあっさりとしており、濃厚な半熟卵やソースとの相性もよく、女性や年配の人にも好評だ。

「うちは、ゆっくりコーヒーを楽しんでいただくためにお昼は洋食、お茶の時間にはケーキや軽食など、その時間帯にあわせた手作りメニューをお出ししています」という中村さん。コーヒーはもとより、コーヒーを楽しんでもらうためのメニュー作りにもこだわっている。

◆「ブラジレイロ」(福岡市博多区店屋町一‐二〇、092・271・0021)営業時間=午前8時30分~午後8時(土曜午前10時~午後6時)、日・祝日定休

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