丸紅化学プラント、片倉チッカリンと提携、生ゴミ乾燥処理機を本格販売

2001.07.16 232号 22面

丸紅化学プラント(株)(東京都千代田区、03・3282・1700)は、生ゴミ乾燥処理機の本格販売に乗り出した。昨年来、新興プランテック(株)(神奈川県横浜市)と生ゴミ処理機を共同開発してきたが、国内有機肥料最大手の片倉チッカリン(株)(東京都千代田区)と提携し、生ゴミ乾燥処理を最後まで行うシステム(工程)を完成させた。外食、量販店、CVSなどを対象に、三年で三〇億円、五年後には五〇億円の販売を目指す。新発売の生ゴミ乾燥処理機は「EV‐三〇S」。特徴は、片倉チッカリンのリサイクルシステムを利用している点。生ゴミ処理後の乾燥物は片倉チッカリンが指定する全国の堆肥リサイクルセンターで完熟堆肥化され、農家などへ還元される。5月に施行された食品リサイクル法への対応を迫られた食品業者にとっては即戦力となる模様。

同機の特徴は、(1)縦型処理層を採用し、従来の横型処理と比べ設置スペースが少なくて済み、省スペース化が追求できる(2)攪拌用のプロペラにはテフロン加工を施し、従来からの問題点であった生ゴミのこびりつき・絡みつきをできるだけ少なくして環境面での清潔感、部品の耐久性に注力している(3)攪拌プロペラの裏側から温風を吹き出すため、従来方式に比べ短時間で効率的に乾燥処理を行う‐‐など。処理量は一日約三〇キログラムで、本体標準価格一二〇万円を想定、既存同機種生ゴミ機に比べて約二〇%価格を抑えて販売を計画している。

日本初となる全国規模のリサイクルシステム確立は、業界から大きな反響を呼びそうだ。

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