地域繁盛店(鹿児島)ヘルシーメニュー編:ヘルシーレストランランドマーク
堂園メディカルハウスの二階にあるレストラン。可能な限り有機無農薬食材と無添加の調味料を使い、白砂糖は一切使わず、油もごく少量しか使用しない独自の調理法で食事類を提供している。現代病の原因の多くは食べ物が関与しているとして、堂園メディカルクリニック院長の食事指導に基づいたメニューをスタッフが考案。
心豊かに食事をしてほしいという願いからギャラリーとインショップを併設し、テーブルに座ったまま展示作品を眺めることができる。ランチタイムは週一回ジャズピアノとヴォーカル、月二回フルートの生演奏も行われ、いつもと違うぜいたくな食事の時間を演出。「健康な身体を目指すには食べ物と豊かな心から」というスタッフの願いが込められている。
病院内にあるヘルシーなレストランとして広く知られ、一般客の利用も定着している。女性や家族連れはもちろん、男性だけのグループの利用も多く、健康志向のニーズが高まっている様子が伺い知れる。昼のランチや喫茶メニューと気軽に立ち寄れる雰囲気だが、夜は予約のみで晩ごはんセットやおまかせコースなどパーティーや会合向けの内容になる。
◆ひと言 稲田靖子マネジャー
「自然食=まずい」はあってはいけないことだと考え、お客様に喜んでもらえる食事作りにスタッフ一同努めています。病院の二階という場所からオープン当初は敷居が高いと思われていたようですが、六年目の現在ではレストランを目当てに来店する人がほとんど。無農薬の食材や添加物を使用しない調味料、油をほとんど使わない調理法で、「おいしい未病食」という新しい食事を提案、提供し続けたいですね。
●愛用食材 奄美大島産の特キザラ
白砂糖の取りすぎはカルシウム不足と低血糖状態を招き、イライラや集中力の低下、倦怠感、無気力を引き起こすと、ランドマークでは未精白のキビ砂糖を使用している。奄美大島産サトウキビを使用した特キザラはミネラル分が白砂糖の約二二倍で、脳内ビタミンでもあるビタミンB1も豊富に含まれている。まろやかな甘さが特徴で料理や甘物に使うと深いコクがでることから、健康とおいしさの両面から重宝する調味料だ。
◆アルプス産業食品/鹿児島市宇宿二‐五‐二四、電話099・253・4147
◆日替わりランドマーク膳(1100円)
七〇〇円の日替わりランチとは別にある、ワンランク上の日替わりの昼メニュー。油を極力使わないようにしているため、天ぷら、揚げ物、炒め物のメニューはない。油を使わない調理法は限られているので、和洋折衷のバリエーション豊富なアレンジを心がけている。野菜など食材を種類豊富に使用することで彩りの美しさも考慮。ご飯は化学肥料を一切使用しない合鴨米の五分づきにアワ、キビ、麦の雑穀を加え、よくかむことで味がでるよう工夫している。
◆つけめんセット(冷)(450円)
こしのあるさぬきうどんは、国産小麦が原材料の冷凍麺を使用。一人前二三〇gとボリュームもある。つゆは、一晩かけてとった昆布だしに当日鰹節を足して仕上げたものに無添加の本醸造丸大豆醤油などの調味料を加えたもの。冷たい麺を冷やしたつゆにつけて食べるが、冬場はゆで立ての温かい麺を、こちらも温かいつゆにつけて食べるつけめんセット(温)にして提供。日替わりの小鉢がついて、栄養バランスも配慮されている。
◆ヘルシーレストラン ランドマーク(鹿児島県鹿児島市上之園町三‐一‐二、電話099・258・6872)